「周囲も協力を」型へ転換
「みんなで赤ちゃんを守ろう」――。関東の鉄道事業者や子育て支援グループなどがこう呼びかけるポスターを作り、電車でのベビーカー利用に関するキャンペーンを3月から始めた。
街にベビーカーが増える中、「利用は親の責任」から「周囲もご協力を」へと、理解を求める姿勢に変わりつつある。
東京都西東京市の岡崎砂綾子さん(36)は、長男(3)が歩き始める前、外出での苦労が絶えなかった。
エレベーターのない駅で子どもと荷物、たたんだベビーカーを抱え、階段を下りるのが怖かったという。
「母親は我が子を守らねばと過敏になり、何気ない言葉にも傷つく。周囲がもう少し優しければと思いました」
鉄道各社には「ベビーカーはたたんで乗ることをルール化すべきだ」「発車間際に乗ろうとしていた」といった苦情が寄せられる。
一方で、「ベビーカーに配慮して」「階段の上り下りを助けて」などの訴えが母親から届けられる。
「ベビーカーは頭の痛い問題」と鉄道関係者は口をそろえる。
苦情が多いだけではない。2002年にはJRの東京駅と秋葉原駅でベビーカーの前輪が電車のドアにはさまれて引っ張られる事故が起きた。
鉄道各社は「ベビーカーの使用は親の責任」を原則とし、この事故以降、安全な利用とマナーを訴えるキャンペーンを実施。ところが07年、東京と大阪で同様の事故が起きた。
JR東日本のお客さまサービス部の前田英之さんは「車内でたたもうという原則論や自己責任論だけでは事故を防げなくなっている」と話す。
そこで意見交換会の参加者が新たなキャンペーン推進を決め、内容も「親への啓発」型から「周囲への呼びかけ」型に転換した。
「赤ちゃんを守る点では、すべての人が一致できるはず。鉄道事業者、行政、保護者が、責任を果たしながら周囲の人の協力を求めていくことになった」と前田さん。
これを受け、協力を呼びかけるポスターが3月9日から首都圏の駅などに張り出された。
ベビーカーに子どもを乗せた親が電車を乗り降りする際、乗客に「お先にどうぞ」などと促され、温かく見守られている様子を表現している。
東京都交通局には、このポスターについて「ベビーカーをたたまずに乗ることを容認するのか」と批判もあったが、子育て中の母親には「理解ある雰囲気が広がれば育児の励みになる」と歓迎の声も多い。
都福祉保健局の加藤みほさんは「ベビーカーの利用者も周囲の人も、互いの思いを推し量れないから、イライラが募る。声をかけ合い、譲り合えればいい関係を築けるはず。今回作製したポスターを、良好な関係を築いていくきっかけにしていきたい」と話している。
批判の多い「ベビーカーによる駆け込み乗車」には、周囲の誤解もあるようだ。
「乗車待ちの列の脇でベビーカーに子どもを乗せて乗り込む順番を待っていて、ドアが閉まりかけ、それが駆け込みに見えるケースが多いこともわかった。ベビーカーを先に乗せてあげる優しさがあれば防げる問題」と横矢さん。
「ただし、ベビーカーをめぐる問題は、周囲の人に優しさを求めるだけでは解決しない」と横矢さんは指摘する。
「周囲の人に優しさが欠けているのではなく、どう助けたらいいかわからないのが現状。
その点、今回のポスターに『お気を付けて』『お先にどうぞ』と声かけの例が紹介されていることは評価できる」
同法人代表の松田妙子さんは、「キャンペーンのゴールは、ベビーカーの問題をきっかけに、お互いが譲り合い、温かい雰囲気の中で子どもたちが育つ社会にしていくことです」と話す。
(2009年3月24日 読売新聞より抜粋)
エドさんも電車での移動なので、ベビーカーを利用している奥様が増えたと感じています。
いつも駅の階段なんかで苦労されているのを目にします。
相手を気遣うこと、これが社会生活を営む上で最重要なことです。
そして、これをキャンペーンにしなければいけないほど、現代は身勝手になってしまってるのですね。
たぶん、何かというとすぐに訴訟問題になったりして、昔の様に気軽に注意も出来ない時代がいけないのでしょうね。
昔は、人の子供でも悪い事すれば注意しましたし、近所にうるさい親父がいて怒鳴られたりして社会生活が身についたのでしょうけど・・・
今やこの根本を教える学校での道徳の時間もなくなりました。
それでも、こういうキャンペーンをどんどん展開して全体で気遣う事が意識できるようになれば良いですね。
今の人は確かに優しくないのでなく、具体的にどう動けばいいのかが解からないひとが多いですね。
学校で習っていない事、教わっていない事は解からないということは増えている気がします。
逆に言えば、そのやり方を教えれば、動けるのですから、具体例を挙げた方法をどんどん啓蒙する必要があるのでしょうね。
解かる解からないを取上げて討論しても、実際解からないのだから教えるしかないです。
また反論を頂くかもしれませんが、今日もあるデパートのEVでベビーカーの方が降りようとしました。
そのEVは私しか乗っていなかったので、開ボタンを押して待っていたのですか、ベビーカーが私にぶつかりました。
不可抗力なので文句を言うつもりはありませんが、すみませんの一言もなく、逆に「だってベビーカーなんだからしょうがないでしょ」的に舌打ちをされました。
自分に対しての舌打ちかもしれませんけど、気持ちよくないですよね。
弱者は助けるべきです。
でも弱者も当たり前と思わずに、お互いが「どうぞ」「有り難う」を言える様になればもっと気持ちよくなりますよね。
お互いが譲り合う気持ちを持ち続ければ、今のような殺伐とした感じもなくなりもっと住みよくなると思います。
隣の人を思いやる気持ちを常に持てるようにしたいですね。
「周囲も協力を」型へ転換
「みんなで赤ちゃんを守ろう」――。関東の鉄道事業者や子育て支援グループなどがこう呼びかけるポスターを作り、電車でのベビーカー利用に関するキャンペーンを3月から始めた。
街にベビーカーが増える中、「利用は親の責任」から「周囲もご協力を」へと、理解を求める姿勢に変わりつつある。
東京都西東京市の岡崎砂綾子さん(36)は、長男(3)が歩き始める前、外出での苦労が絶えなかった。
エレベーターのない駅で子どもと荷物、たたんだベビーカーを抱え、階段を下りるのが怖かったという。
「母親は我が子を守らねばと過敏になり、何気ない言葉にも傷つく。周囲がもう少し優しければと思いました」
鉄道各社には「ベビーカーはたたんで乗ることをルール化すべきだ」「発車間際に乗ろうとしていた」といった苦情が寄せられる。
一方で、「ベビーカーに配慮して」「階段の上り下りを助けて」などの訴えが母親から届けられる。
「ベビーカーは頭の痛い問題」と鉄道関係者は口をそろえる。
苦情が多いだけではない。2002年にはJRの東京駅と秋葉原駅でベビーカーの前輪が電車のドアにはさまれて引っ張られる事故が起きた。
鉄道各社は「ベビーカーの使用は親の責任」を原則とし、この事故以降、安全な利用とマナーを訴えるキャンペーンを実施。ところが07年、東京と大阪で同様の事故が起きた。
JR東日本のお客さまサービス部の前田英之さんは「車内でたたもうという原則論や自己責任論だけでは事故を防げなくなっている」と話す。
そこで意見交換会の参加者が新たなキャンペーン推進を決め、内容も「親への啓発」型から「周囲への呼びかけ」型に転換した。
「赤ちゃんを守る点では、すべての人が一致できるはず。鉄道事業者、行政、保護者が、責任を果たしながら周囲の人の協力を求めていくことになった」と前田さん。
これを受け、協力を呼びかけるポスターが3月9日から首都圏の駅などに張り出された。
ベビーカーに子どもを乗せた親が電車を乗り降りする際、乗客に「お先にどうぞ」などと促され、温かく見守られている様子を表現している。
東京都交通局には、このポスターについて「ベビーカーをたたまずに乗ることを容認するのか」と批判もあったが、子育て中の母親には「理解ある雰囲気が広がれば育児の励みになる」と歓迎の声も多い。
都福祉保健局の加藤みほさんは「ベビーカーの利用者も周囲の人も、互いの思いを推し量れないから、イライラが募る。声をかけ合い、譲り合えればいい関係を築けるはず。今回作製したポスターを、良好な関係を築いていくきっかけにしていきたい」と話している。
批判の多い「ベビーカーによる駆け込み乗車」には、周囲の誤解もあるようだ。
「乗車待ちの列の脇でベビーカーに子どもを乗せて乗り込む順番を待っていて、ドアが閉まりかけ、それが駆け込みに見えるケースが多いこともわかった。ベビーカーを先に乗せてあげる優しさがあれば防げる問題」と横矢さん。
「ただし、ベビーカーをめぐる問題は、周囲の人に優しさを求めるだけでは解決しない」と横矢さんは指摘する。
「周囲の人に優しさが欠けているのではなく、どう助けたらいいかわからないのが現状。
その点、今回のポスターに『お気を付けて』『お先にどうぞ』と声かけの例が紹介されていることは評価できる」
同法人代表の松田妙子さんは、「キャンペーンのゴールは、ベビーカーの問題をきっかけに、お互いが譲り合い、温かい雰囲気の中で子どもたちが育つ社会にしていくことです」と話す。
また反論を頂くかもしれませんが、今日もあるデパートのEVでベビーカーの方が降りようとしました。