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初告白体験を教えて!
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今回も雉になる前の稲穂の時代のお話です。私が通っていた中・高は前の年の学を修めるという趣旨での「修学旅行」を中一から高二まで各学年で行っていました。中一は日帰り、中二で1泊という感じで宿泊日数が増え、5月の中間試験後の修学旅行週間は最長の高二の6泊7日を優先して、他の学年も自分達の旅行以外は休みになります。
私立の学校が修学旅行で海外に行き始める前の話とはいえ、高二の最長の修学旅行の目的地は、日本史の勉強と称して岡山~姫路~奈良~京都という中学校並みのコース設定でした。朝6時に東京駅に集合、その年に岡山まで延伸になった新幹線の始発に乗り込み、一路岡山へ。くらしきの大原美術館、岡山の後楽園を見るとそのままバスで姫路城まで移動です。姫路滞在もわずか2時間程度で、次の目的地、奈良へ移動。お題の初告白はこの奈良で起きました。
5月の中旬から下旬というのは、気候が安定して各学校にとっては修学旅行に絶好の季節です。奈良の旅館には、我が校以外にも千葉の女子家政高校の3年生が同宿しておりました。
当時の中途半端なワルが多いクラスでは、まだ規制されていなかったアンパン(当時はセメダインがポピュラーでした)、タバコ、紙麻雀などが各部屋で横行していましたが、さすがに宿入りしてすぐにはせいぜい紙麻雀程度のものでした。
私達がチェックインする前に、少しでも旅行の日程を消化しようという教職員の意図のもと、何のためかわかりませんが、若草山を見学してから宿に向かったのです。このときに女子高生の一団とすれ違い、当時ナンパだった私達は、彼女達に手を振ったりしていました。その中で反応してくれて手を振ってくれたグループがいたのでした。
決しておいしいとはいえない夕食が終わり、各部屋でのんびりしていたときに、隣の部屋では早くもアンパンを食らう連中が出始めていました。私はまだアンパンの洗礼は受けていなかったのですが、しっかりタバコは吸っていましたので、「食後の一服」とばかり、板の間と畳の部屋の間仕切りの障子を閉め、マジメな同級生に見張りをさせながら、宿の窓を全開にしてその旅行初の一服をしようとしていました。
考えることは他の連中も同じだったようで、窓を開けて両隣の部屋を見ると、早くも多くの「ホタル」が乱舞しています。私も仲間入りしながら、窓辺の会話を楽しんでいました。
と、そのときです。上の方から「やだぁ、なにしてんおぉ?」という声が聞こえてきました。見上げると先ほど若草山ですれ違った女子高生たち、それも私が手を振ったのに答えてくれた連中が私の部屋の真上の部屋だったのです。ナンパな私は早速話しかけました。
「見ればわかるじゃん、食後の一服だよ」
「え~~、先生に見つかるよ」
「大丈夫、マジメな奴を見張りにしてるから。ところでどっから来たの?」
「千葉の外房だよ」
などと会話がはずみ、隣の窓から「おいおい、修学旅行先でまでナンパかい」と
冷やかされながらも、その中の一人と「文通」の約束まで取り付けました。
面と向かって「付き合ってください」なんて言ったことはないんですが、いくら暗がりだったとはいえ、「文通しようよ。住所教えて」なんて大胆な発言をしたのは、後にも先にもこのときだけでした。彼女とはその後いろいろあるんですが、今日はそのきっかけを(-2)としてお届けしました。