ルージュの伝言 がテーマソングだった、2年に上がる時の春合宿。私はひざの故障から復帰をするために、無理はせず半分マネージャーのような立場で参加していました。それでも一緒に軽くタイミング合わせでは走ったりしていましたので、フルで参加するほどではないにせよ、若いせいもあってお腹は空きます。当時は食べても食べても太るということがなく、一日5食くらいは平気だったのですが・・・・・
合宿の練習は午前と午後にそれぞれ3時間ほどあって、まだ新1年生が入学する前ですから、雑用係は私たちの学年でした。その日の午後の練習も終わり、ダミーや水用のポリバケツなどの片付けも終わり、後は夕食を待つばかりだったのですが、空腹に耐えられなくなった私たちは近所のお肉屋さんの揚げたてコロッケを買って、夕食までの空腹を紛らわせていました。1個30円ほどのなんでもないコロッケだったのですが、これが空腹ということもあっておいしいことこの上ないのです。一人で4個ずつくらい食べたでしょうか。宿舎への帰り道にコロッケを頬張りながら、Sが一言言いました。「これで晩飯のおかずもコロッケだったりしてな」
「そんな偶然あるわけないじゃん」などと言いながら宿舎に帰ると、マネージャー達がすでに夕食の配膳を始めていました。おかずの皿を見ると・・・・・・・・
そう、ご想像の通り、その日の夕食のおかずはコロッケだったのです。さすがに大食漢ばかりだった私たちも、ついさっきまで一人4個も食べていたコロッケをこれ以上食べることはできず、結局その日の夕食はご飯と味噌汁だけで済ませたのでした。
私たちが食べなかったコロッケ達は、もちろん上級生のお腹に無事収容されました。
そんなことがあっても、私は今でもコロッケが大好きです。揚げたてのコロッケに塩をふって食べるのが好きで、たまに帰省するとカミさんにコロッケをリクエストしています。