ブログネタ:こだわりの文房具は? 参加中私が秋田に赴任した直後に発生した連続児童殺人事件の控訴審、いわゆる「鈴香裁判」が17日に開かれ、結審せず越年することが決まりました。
裁判を報道するのは、やたらとアナログな作業が連続します。法廷内は録音、録画、もちろん携帯も使用禁止です。「頭撮り」という開廷前に裁判官、検察、弁護士のみが着席しているところだけを撮影し、被告や証人などの映像は撮ることができません。
事件発生から鈴香の逮捕、一審、二審と私の着任期間のほとんどすべてに渡って絡んでいる事件です。逮捕前には太り気味でマスコミに文句を言っていた被告は、地裁で一審が始まる頃には激ヤセ、顔には吹き出物が出来ていました。一審判決で無期懲役を受け、控訴。秋口から始まった二審での被告は吹き出物がきれいになくなり、顔はすべすべになっていました。未決囚ですが、秋田刑務所の未決房に収監されており、規則正しい生活とカロリーを考えた食事が彼女の体質をいい方に変えたようです。
さて、その第4回公判、被告は黒のパンツスーツ、白いセーター、ベージュのブラウスで入廷しました。裁判長がその日の審議内容を説明するところから私達のアナログ作業が始まります。そう、法廷内の言動をメモするのです。これが大変な作業なのです。記者会見のように記事にしてもらうことを前提にした会話ではなく、限られた時間内に検察、弁護双方が自分達の主張を述べる上に、裁判官を含めた関係者にはその内容が書かれた書面が配布されているのですから、とにかくしゃべるスピードが速いのです。
話を聞きながら、要点を自分の頭の中でまとめてメモにしていくことになります。自分だけにわかる略語を作り(例えば警察は「K」、弁護士は「弁」、鈴香は「ス」など)メモっていくわけです。
若い記者のサブで取材の手伝いをしている私でさえ、裁判だけでノートを何冊も使い、ボールペンを何本も使い切ってきました。そういうわけで、私達の商売に欠かせないのは、ブランドへのこだわりではなく、ノートとボールペンなのです。