東北学生リーグ2部の最終週が2日、仙台の東北工大青葉山グランドで開催されました。第1試合は2部優勝決定戦となった東北学院大学VS秋田大学の対戦。ここまで無敗の両チームがまさに激突しました。詳しく試合を追ってみましょう。
セレモニーは試合開始5分前の10:55から始まりました。東北学院大学がキャプテン#43武田、バイス#23佐藤、#88山本の3人、秋田大学はキャプテン#58増田、#17平光の2人です。コイントスで東北学院が勝ち、前半のレシーブをチョイスしました。
【第1Q】
学院は#20北風が自陣18yd付近でボールをキャッチ、自陣32ydまでリターンします。学院最初のシリーズはプロI体型、対する秋田は4-4ディフェンスです。第1ダウン、QB#47菅原のハンドオフを受けたRB#23佐藤がダイブを試みますが1ydのゲイン。続く第2ダウンでは#88山本がブラストでウイークサイドのオフタックルをついて4yds獲得とまずまずの出足です。第3ダウンではパス体型からQB#47菅原が左オープンをスクランブル、5yds進んで1stダウンを奪います。ダウンを更新しての第1ダウンでは秋田DL#99平野がQBサック、第2ダウンでもQB菅原を右オープンに追い詰めゲインを許しません。第3ダウンではRB佐藤がドロープレイで10yds進みますがダウン更新には至らずパントとなります。攻撃権を得た秋田はQB#8岸がダイブフェイクから左のオフタックルを突いてダウンを更新したものの、続く攻撃ではWR#88高橋へのパスが失敗、RB#17平光のオープンもロスタックルとなりパントとなります。自陣18ydまで戻された学院はRB#35青木がダイブで4ydsゲインしますが、第2ダウンでQBからのオプションピッチが悪く、ボールをファンブル、秋田にロスタックルされてしまいます。敵陣31ydという絶好のポジションを得た秋田でしたが、1度ダウンを更新して敵陣20ydからのFGトライに失敗、このQは得点のないまま終了しました。
【第2Q】
サイドが入れ替わった第2Qもパントの応酬が続きます。ベンチにとっても選手にとっても胃の痛くなるような展開で時間だけが過ぎていきました。動きがあったのはこのQの最終盤でした。残り時間は2分を切っており、学院はタイムアウトがない状態で攻撃権を得ます。自陣24ydからのドライブはRBのダイブでノーゲイン、2yds、この日初めて見せたパスプレイでTE#43武田へのショートアウトで6yds進んだ第4ダウン、パンター佐藤はスナップされたボールをキャッチすると、リターンに備えて下がり気味のシフトを敷いた秋田ディフェンスの間をかいくぐって14ydsのビッグゲインをします。まだ自陣でしたが、学院は風上、残り時間を考慮して封印していたパス攻撃を開始しました。正QBが前の試合で怪我をし、急遽コンバートされたQB菅原は、TE武田、WR#80小野寺へ次々とパスをヒットさせます。急造QBにパスはない、と考えていた秋田ディフェンスは、この正確なパスに動揺、CBのカバーが甘くなったところでストレートパスをキャッチしたWR小野寺が秋田ゴール前4ydまで進みます。残り時間は4秒。インフィールドでデッドとなったため、ベンチは「スパイク」を指示しますが、レフリーのレディーフォープレイで時計が動くため、このまま前半終了かと思われました。が、なぜかここで秋田がタイムアウト。レディーフォープレイはかけられていたので、時計は進み、残り2秒で止まりました。「たら、れば」で解説をしてはいけないのですが、あのときにタイムアウトがなければ、前半は終わっていたでしょう。そしてタイムアウトが解け、前半のラストプレイ、ゴール前4yd。学院は躊躇なくパスを選択しました。短いパスがTE武田のふところにすっぽり吸い込まれました。TD。ついに均衡が破れました。TFPはロンリーセンターから意表をつくダイブプレイ、2点を追加、学院が8-0で前半を終了しました。
【第3Q】
後半は秋田のレシーブで開始されました。RB#21溝口、#29岩佐がダイブを試みますが、アジャストしてくる学院DL、LBの前にロングゲインをすることができません。秋田のプレイをよくスカウティングしていた結果なのでしょう。体格で上回る秋田OLに対し、2線目のLBの動きがよく#5古川、#67阿部らがタックルに参加していました。秋田の敵陣35ydからの攻撃も学院DBがインターセプトしてチャンスの目をつぶします。しかし、ここで試合の流れを変えるようなプレイが起きます。このインターセプトで学院は自陣24ydからの攻撃となるのですが、3回のダウンがすべてノーゲイン、第4ダウンのパントとなります。このロングスナップをセンターがオーバースローしてしまい、ボールは転々と自陣ゴール前に転がってしまいます。当然秋田のDLはこれに殺到、セイフティにこそなりませんでしたが、ゴール前1ydでボールがデッドとなります。秋田は次の攻撃でQB岸が自らエンドゾーンに飛び込みました。同点を狙ったTFP2ポイントはパス失敗となりますが、8-6と2点差に追いすがります。
今季なかなかロングドライブで得点ができていない秋田ですが、続くキックオフからの学院の攻撃を4回で終わらせると自陣37ydからドライブを開始します。RB溝口、#1阿蘇、岩佐らがダイブやオフタックルをつき、ショートレンジへのパスがWR#89吉田、#18堀池らに決まりはじめます。最後はゴール前1ydからRB岩佐がもぐりこんで逆転のTDを奪います(TFPキック成功、8-13)。
【第4Q】
泣いても笑っても今シーズン最後の12分が始まりました。得点差はわずかに5点、1TDで逆転が可能な点差です。しかし、学院は攻撃が続きません。サイズのある秋田DL#50安藤、#58増田、#63藤井、#51平野らが前線に壁をつくり、その間を抜けてくる学院RBをLB#9小林、#25高橋、#59古田、吉田らがすかさずフォロータックルするというディフェンスを見せます。逆に秋田はキッキングゲームで有利な状況を作り、学院のパントが余り飛距離のないこともあって、敵陣での攻撃が続く展開となっていきます。このQでもゴール前3ydからRB岩佐がこの日2本目のTD(TFPプレイ失敗、8-19)。追撃をあせる学院QBが放ったパスを秋田LB古田がインターセプトし、残り19ydsをWR堀池へのパスで得点する(TFPプレイ成功、8-27)など、学院は攻撃の歯車がかみ合わないまま、今シーズンを終えました。
TEAM
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1Q
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2Q
|
3Q
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4Q
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TOTAL
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東北学院大学
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0
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8
|
0
|
0
|
8
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秋田大学
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0
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0
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13
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14
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27
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