今年のルール改定では、首から上へのタックルに対する罰則が厳しくなります。すでにNFLでは採用されている標記の「ホースカラータックル」=首付近のジャージを掴み、後ろに向かって引きずり倒すことから、馬の襟(ホースカラー)タックルと呼ばれています=がNCAAで採用になりました。日本でも今秋から適用されます。NFLであったプレイがYOU TUBEにありましたので、具体例として掲示します。



HCT1


フィラデルフィア・イーグルスの攻撃。QB#5はドロップバックしてパスターゲットを探しますが、カバーされていたため、右オープンにTE#87をリードブロッカーとしてスクランブル。ダラス・カウボーイズのDB#31が#5に追いつききれずに、上記のようにジャージの首部分に手をかけます。



HCT2


#31は自身が倒れこみながらも、この手を離さず、#5は後ろに引っ張られる形でダウンします。この直後、レフリーとフランクオフィシャルから反則のイエローフラッグが出ます。


実はこのNFLルールは、参考にしたダラスカウボーイズのDB#31ウィリアムスがひんぱんにこのタックルを行い、問題となったことから「ウィリアムス・ロー(ウィリアムスの規定)」とも呼ばれているそうです。


国内でも、たまにこのようなタックルは見かけることがあります。この判定の目安としては、

①ジャージ(ショルダーでも対象)の首の後ろ(もしくは横)部分に手がかかっている

②手がかかった後ですぐにランナーの真後ろに向かって引きずり倒す

・・・・・ことが条件になります。


上記の場合でも、#5がタックル直後に引きずられず、向きを変えるなどして倒れた場合は反則にはなりません。

一か八かのタックルでしょうし、手を伸ばすのは自然の行為なのですが、ジャージタックルは首回りへのものは要注意と言えそうです。