ブログネタ:通販で失敗したものってある? 参加中

性癖の話しではありません。もちろんイニシャルでもありません。まあ、Sはイニシャルでもあるんですが・・・

親父は身長が174cmあって、あと3人いる男兄弟もみな同じくらいあり、あの年代では割合大きな方です。ところがお袋が小さいんです。145cmくらいしかありません。私は長男なんですが、どうもお袋の方の血が濃かったらしく、身長は160ちょっとしかない「チビ」です。

アメフトはサイズがでかければ、それだけ有利なスポーツなんですが、実は審判にも似たようなことが言えます。やはりでかい審判の方が押し出しもあるし、なんとなく安心感があるようです。

審判用具を揃えるのも一苦労で、通常は「S」サイズで間に合います。関西地区で笛を吹いていた時、アメリカから通販で審判用具を取り寄せてくれる方がいました。関東地区は「関東ローム層」というたちの悪い地質なので、雨の土のグランドで審判したあとのパンツは悲惨なことになります。まず洗濯してもまだらな泥の跡が残ってしまいます。そろそろパンツを新調しようと、岡山に赴任した年に、その方に頼んでアメリカからパンツを取り寄せました。もちろん「S」サイズで。

シーズンが始まる前には、関東も関西もその年のルール改訂をおさらいする意味で、クリニックを開催します。春のシーズン中に頼んでおいたパンツが、そのクリニック当日に届きました。代金を払って持ち帰り、秋の最初の試合で着用しようと、バッグに入れておきました。

いよいよおニューのデビュー当日を迎えました。やはり、新品を身につけるのは気持ちがいいものです。バッグから取り出し、封を破って、さあ履くぞ、という時になって、妙な違和感を覚えました。やたらとパンツが細いのです。ラベルを確認すると、なんと「SS」ではありませんか。ウエストはもちろん、フトモモもピチピチで履くことができません。

試合開始が迫っています。同じクルーで予備を持っている人を探すと、一人いました。心よく貸してくれたのですが、なんとこの人はウエストが1m近い巨漢。ダブダブのパンツをベルトで強引に縮め、なんとか試合をこなしました。

それ以来、通販で審判用具は購入しないようになりました。そして、その「SS」サイズパンツは、人にもあげられず、たんすの肥やしとなって、二度と日の目を見ることはありませんでした。