ブログネタ:飲み会でありえない作法 参加中

島根県の出雲市に出雲ドームというドーム型球場があります。ここが開場するときのこけら落としにアメフトの試合をやろうということになり、発足したばかりのXリーグの関東のチーム同士の対戦が組まれました。当時岡山に赴任していた私は、関東審判部プラスアルファとして、この試合の笛を吹くことになりました。

前日に選手、関係者、審判団も出雲入りし、地元で歓迎レセプションがあるということで、私も会社を早退し、現地に入りました。レセプションの会場は島根ワイナリーという地元ワインの工場に付設されたワインレストランでした。選手とチーム関係者が約100人、地元の関係者や審判団が加わったレセプションは盛大なもので、特産の島根ワインは飲み放題、同じく特産の島根牛がこれでもかというくらいに食べ放題でした。
当然のように翌日試合を控えている選手たちは飲酒は控えめ、食欲は旺盛だったのですが、選手以上に自粛しておかねばいけない私は、ワインの口当たりの良さから、ある時点で「飛んで」しまいました。

普段はあまり飲まないのですが、久しぶりの関東の仲間、準地元の島根ということも手伝って、厨房に肉やお替りをもらいに行く頻度がどんどん増えていきました。酒量が増えれば声も大きくなり、大騒ぎして歓談しているのは審判のテーブルだけ、という「浮いた」状態になっていました。

翌日の試合前の打ち合わせ、審判控え室は酒臭い空気と二日酔いの鈍い雰囲気のなかで進んでいったのはいうまでもありませんでした。あげくに私自身は第4Qのインターセプトプレイでリターナーを追いかけようとしてすってんころりん。出雲ドーム初の審判のスリップダウンまで記録してしまったのでした。