先日の解説のコメントで「通りすがり」さんから追加のYOU TUBEのご紹介がありました。


もうひとつ見つけました。 ↓の01:30のパスです。 http://www.youtube.com/watch?v=wKM92vEhBJs これはそれほどクイックなパスではないので、この場合だとどう思われますか?


では、こちらについても画像を参照しながら見てみましょう。


GBパッカーズvsシアトルシーホークスの08プレイオフの画像です。



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シアトル陣15yd付近、GBの第2ダウン5ydsです。前回と同様両Eスプリットで3セットバック。このバックス体型はQBがドロップバックしやすいようにQBの真後ろを空けた変則トゥルーIのようです。


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スナップされました。QBはバックステップでドロップバック、両HBはDEのパスプロもれを警戒しています。


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QBは左のSEを見ています。この段階でインテリアラインはすべてパスポケットを作っています。


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ここで注目は左のG#71です。DLをブロックしていますが、DLはこのブロックをはずしてQBラッシュに向かおうとしています。


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DLはブロックをはずします。#71はDLからLBへとブロックの対象を変え、そちらに向かいます。このタイミングでQBはちょうどパスをリリースするところです。#71の位置はスクリメージラインから3ydsほどのところです。この画像の瞬間では、まだ最初のDLとの接触がある、と判断できます。


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パスが投げられました。#71はすでにLBにブロックに行っています。左SEは投げられたパスを見ながらCBと競り合っています。



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投げられたパスは山なりに近いもので、この直後にSEがキャッチ、ゴール前までゲインします。


連続再生で見ると確かに#71は最初の接触から3yds以内でブロックをはずし、パスが投げられる前にLBにブロックにいっているように見えますが、この分解写真で見る限りはギリギリセーフではないでしょうか。



実際にこのプレイでシーホークスからチャレンジがあったわけではないようですので、シーホークスベンチ側も、この程度ならOKという認識なのでしょうね。