4月29日のJ1リーグ・F東京-大分戦(味スタ)で、大分の選手が西村雄一主審(36)から「死ね」などと暴言を受けたとしている問題で、日本サッカー協会は1日、西村主審が「『死ね』とは一切言っていない」と説明していることを明らかにした。

 日本協会はこの日、当該試合の西村主審と副審1人から事情を聴取。Jリーグも大分から文書と口頭、F東京からは口頭で報告を受けた。西村主審は、問題の場面で抗議した選手に、「『うるさい。黙ってプレーして』と言った」と説明したという。

 会見した田嶋幸三専務理事は、<1>テレビ映像での西村主審の様子<2>F東京の選手が暴言を聞いていない<3>大分の報告書では暴言を聞いたのはDF上本だけ--などの点から、「『(プレー)して』と『死ね』の聞き違いではないか」と強調した。「うるさい」との発言も「試合中は、あり得る話。失礼と判断されるものはなかった」とした。

 田嶋専務理事は「Jリーグが選手本人や周辺から、もう一度調べる必要がある。即刻結論を出したい」と、さらに調査する意向を示した上で、西村主審の処遇については、「辞めさせる考えはない」とした。


まず苦しい言い訳って印象を受けました。確かにプレイヤーに向かって「死ね」は言わないでしょうが、審判が一時の感情で乱暴な言葉を発すること自体が問題です。

しかも紛らわしい「黙ってプレイ」を省略した言い方ってありうるんでしょうか。

アメフトでも相手を罵るような発言や挑発する発言、聞くに耐えない発言はペナルティの対象になっています。ある大学のベンチに登録外のOBと思しき数名が入っていて、試合中に「(相手を)殺せ」「壊せ」などという物騒な発言をしていたケースもありました。アメフトはスポーツであり、喧嘩ではありません。他のスポーツも同様です。それを裁く(プレイを判定する)立場の審判は、選手やベンチ以上に「Stay Cool」が要求されることを常に頭に入れておきたいものです。