私達の「雉達」大学は目白の「将軍」大学と吉祥寺の前首相出身大学、それにO田急沿線の「橙光線」大学とともに旧制の私立高校として、昔から仲のいい学校です。アメフトの創部は私のところが一番後でしたので、関東学連に加盟申請をする際には他の3校から推薦をいただきました。
同時に申請していたのが、今年から1部に昇格した「青い潮」大学でした。連盟から、正式加盟前に対戦せよ、との指示があり、駒沢補助グランドで対戦することになりました。
秋晴れの土曜日、試合が行われました。展開としては我が「雉達」が前半だけで22点を入れ、ハーフタイムには当時1年生だった私達にも「後半は出すぞ」との嬉しいお言葉が先輩から出されるほどでした。
後半開始直後の「青い潮」の攻撃を抑え、うちの攻撃になった時に、それは起きました。
敵陣に入り、いい調子で攻めていた第3ダウン、ロングパスが投げられ、レシーバーはディフェンスと競り合いながらグランドに落ちました。アメフトの場合、同時キャッチはオフェンスボールというルールがあり、パスは成功だったのですが、キャッチした近くに反則発生を表すイエローフラッグが落ちていたのです。
こういう時に考えられる反則は、パスをキャッチする時の妨害行為です。もし、攻撃側の反則なら、今のパス成功は取り消されてしまいます。フラッグを出した審判が主審に反則の内容を告げているのをベンチは固唾を飲んで見ていました。
その時です。「雉達」チームの初代監督に就任いただいた駿河台の「鳥神」大学出身のT田さんが「おい、なんであいつがあんなところにいるんだ」と反則地点付近を指差しました。ベンチの全員がそちらを見ると、背番号54をつけた2年生のセンターがパス成功地点にいるではありませんか。
アメフトでは一回の攻撃で一回だけ前パスができるのですが、攻撃側の50から79までの背番号をつけた「ラインメン」はパスが投げられるまではその攻撃が始まった時にボールが置かれていたところより前に出られないというルールがあるのです。これを犯すと、そのプレイは取り消された上、次の攻撃地点を後退させられてしまいます。
主審の反則コールは予想通りその反則でした。パスは取り消し、攻撃地点は下げられて、「雉達」チームは得点チャンスを逃しました。
これで攻撃の歯車が狂ったのか、後半は相手の得点こそ許さなかったものの、我が方も得点できないまま試合は終わりました。
勝った試合なのに試合後4年生の先輩は「うちの負け」と言ってました。もちろん我々1年生の出番はお預け。きっかけを作った2年生の先輩は、4年生の先輩の言葉を聞きながら、試合に呼んでいた彼女を探していました。
同時に申請していたのが、今年から1部に昇格した「青い潮」大学でした。連盟から、正式加盟前に対戦せよ、との指示があり、駒沢補助グランドで対戦することになりました。
秋晴れの土曜日、試合が行われました。展開としては我が「雉達」が前半だけで22点を入れ、ハーフタイムには当時1年生だった私達にも「後半は出すぞ」との嬉しいお言葉が先輩から出されるほどでした。
後半開始直後の「青い潮」の攻撃を抑え、うちの攻撃になった時に、それは起きました。
敵陣に入り、いい調子で攻めていた第3ダウン、ロングパスが投げられ、レシーバーはディフェンスと競り合いながらグランドに落ちました。アメフトの場合、同時キャッチはオフェンスボールというルールがあり、パスは成功だったのですが、キャッチした近くに反則発生を表すイエローフラッグが落ちていたのです。
こういう時に考えられる反則は、パスをキャッチする時の妨害行為です。もし、攻撃側の反則なら、今のパス成功は取り消されてしまいます。フラッグを出した審判が主審に反則の内容を告げているのをベンチは固唾を飲んで見ていました。
その時です。「雉達」チームの初代監督に就任いただいた駿河台の「鳥神」大学出身のT田さんが「おい、なんであいつがあんなところにいるんだ」と反則地点付近を指差しました。ベンチの全員がそちらを見ると、背番号54をつけた2年生のセンターがパス成功地点にいるではありませんか。
アメフトでは一回の攻撃で一回だけ前パスができるのですが、攻撃側の50から79までの背番号をつけた「ラインメン」はパスが投げられるまではその攻撃が始まった時にボールが置かれていたところより前に出られないというルールがあるのです。これを犯すと、そのプレイは取り消された上、次の攻撃地点を後退させられてしまいます。
主審の反則コールは予想通りその反則でした。パスは取り消し、攻撃地点は下げられて、「雉達」チームは得点チャンスを逃しました。
これで攻撃の歯車が狂ったのか、後半は相手の得点こそ許さなかったものの、我が方も得点できないまま試合は終わりました。
勝った試合なのに試合後4年生の先輩は「うちの負け」と言ってました。もちろん我々1年生の出番はお預け。きっかけを作った2年生の先輩は、4年生の先輩の言葉を聞きながら、試合に呼んでいた彼女を探していました。