【ニューヨーク12日時事】米ナショナル・フットボールリーグ(NFL)のプレーオフは12日、アメリカン(AFC)、ナショナル(NFC)両カンファレンスの準決勝各1試合を行い、AFCは第1シードのペイトリオッツ(東地区1位)、NFCは第2シードのパッカーズ(北地区1位)がカンファレンス決勝(20日)に進んだ。 



  ペイトリオッツは開幕17連勝。QBブレイディが3TDパスの活躍を見せ、第5シードのジャガーズ(南地区2位)を31-20で下した。 


  パッカーズは、第3シードのシーホークス(西地区1位)に42-20で逆転勝ち。QBファーブが3TDパス、RBグラントが201ヤードを走り、序盤の14点差を逆転した。 



  13日には、準決勝の残り2試合が行われる。 



  パッカーズは開始直後に14点のリードを許したが、第2クオーター序盤に逆転。QBファーブが3TDパス、RBグラントがプレーオフでのチーム新記録となる201ヤードを走って3TDと攻撃を引っ張った。 



  パッカーズは序盤の劣勢をはね返した。いずれも新人RBグラントのファンブルをきっかけに連続TDを許し、開始から4分すぎで14失点。ここからチームを逆転勝ちへ導いたのは、悪夢の幕開けを乗り越えたグラントの快走だった。 


  第1クオーターの同点TDを含めて3TDを決め、降りしきる雪を踏みしめ201ヤードを走った。シーズン途中からラン攻撃を支えた新人RBを信じ続けたベテランQBファーブは「14点をリードされた時は楽観視できなかったが、よく盛り返した」と白い息を吐いた。 



  ことごとくパスが通った。28回投げて失敗はわずか2。リーグ新記録の1試合パス成功率92.9%をマークしたQBブレイディに引っ張られ、ペイトリオッツが無敗王座まであと2勝に迫った。 


 先に7点を奪われた第1クオーター。ブレイディは敵陣40ヤード、第4ダウン残り5ヤードからのギャンブルで14ヤードのパスをエースWRモスへ。しかし、窮地を切り抜けたこの1本を除き、成功した残り25本は他の選手に散らした。「(モスにマークが偏り)ほかが常に空いていた。そうなるとQBの仕事は簡単だ」 


  WRウェルカーには最多9本に1TDパス、TEワトソンへは2TDパス。試合終盤には53ヤードのパスをWRストールワースへ通し、勝利を引き寄せるFGへつなげた。昨季の雪辱から強化したレシーバーの層の厚さを存分に生かした。 


  開幕17連勝で、昨季18点差を守れずに敗退したカンファレンス決勝へ。ブレイディは「このために17試合があった。昨季よりもいいプレーを」と力を込めた。