アメリカンフットボールの第61回日本選手権・ライスボウルは来年1月3日、東京ドームで社会人代表の松下電工と学生代表の関学大の対戦で行われる。関西勢同士の対決は3年ぶりだが、両者の対戦は初めて。ここ3年は社会人が連勝しており、今回も松下の優位は動かない。
 3年ぶり3度目の頂点を目指す松下は堅守が売り物。DLの山中、脇坂、LB東、DB野村ら7月のワールドカップ(W杯)川崎大会で準優勝した日本代表が居並ぶ。社会人決勝では富士通の奇襲攻撃にも混乱することなく、守備での失点は1TDだけに抑えた。
 この強力守備に、学生相手に高い得点力を誇った関学大攻撃陣がどう挑むか。QB三原がショットガン攻撃から素早くパスを投げれば、ライン戦での劣勢もさほど気にならないはず。スペシャルプレーも絡めて相手の意識を分散させ、時間もできるだけ消費してロースコアの勝負に持ち込みたいところだ。
 松下はW杯代表のQB高田率いる攻撃も上り調子。関学大が6年ぶり2度目の王座に就くには守備やキッキングでのビッグプレーも必要となる。(時事通信)