Aチームのキックオフ、キッカーA33が蹴る前にキック側のA85がオフサイド、ボールは正式にキックされたが、Bチームの20yd付近でアウトオブバウンズに出た。





                   ↓





Bチーム(レシーブ側)は、最初のオフサイドの反則を受諾すれば、キック側が5yds罰退した後に再度キックオフを行うか、ボールが外に出た地点から5yds罰退して第1ダウンの攻撃権を得ることになる。オフサイドの反則を受諾せず、不正な手段(キックオフのアウトオブバウンズ)の反則を受諾すれば、①キックオフの地点から30yds進んだ地点(Bチームの35yd地点)で第1ダウンの攻撃権を得る②キック側に5yds罰退させてキックオフのやり直し③ボールが外に出た地点(20yd)から5yds罰退して第1ダウンの攻撃権を得る――の中から選択できる。両方の反則とも受諾しなければ、ボールが外に出た地点(Bチームの20yd地点)からBチームの第1ダウンとなる。





【解説】同一のダウン中に起きた片方のチームの複数の反則についての処理は、選択権のあるチームが自分に有利な方を選ぶことができますが、両方の反則を受諾することはできません。キッキングプレイも1回のダウンとして処理されます。特にキックオフの時のキック側のオフサイドについては、ボールが止まった地点からの罰退も選択できるようになりました。


この他に想定されるものとしては、


①攻撃側にイリーガルモーションとホールディングがあった


②攻撃側に2つのホールディングが異なる地点であった


③攻撃側にホールディングとパスインターフェアランスがあった


④守備側にオフサイドとフェイスマスクがあった


⑤守備側にオフサイドとパスインターフェアランスがあった


などなどです。


いずれの場合もライブボール中の反則であることが前提となります。


ライブボール中の反則とデッドボール中の反則が起こった場合には、それぞれについて被反則チームは受諾する権利がありますので、両方を受諾した場合には順番に施行します。