今年で61になりました。昔は“今年60のお爺さん”などと童謡でも歌われてましたが、まだ走ってます。
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①ターゲティング、ヘルメットの頂点からの接触、および無防備なプレーヤーの首または頭部への接触の反則に対する罰則の強化


首から上、無防備なプレーヤーに対するl首から上への接触の反則が今年度から厳しくなります。


昨年度までは「パーソナルファウルで15ydsの罰退、ひどい反則者は退場」との規定でした。これが15ydsの罰退に加え、
「反則を犯したプレーヤーは資格没収(退場)となる」になります。


この「退場」は試合の前半で反則があれば、その試合、後半で発生すれば次の試合の前半には出場できません。


実はこのターゲティングは特にD#にとってはナイスプレーと紙一重のところがあり、非常に判定が難しい部分もあるのですが、

①タックルの瞬間に頭(ヘルメット)を下げて相手に突っ込んでいる

(タックルするプレーヤーが相手に当たる瞬間にヘルメットが下がっている)

②パスがオーバースローであったり、パントがオーバーしていたり、QBが明らかにパスを投げた後など、反則される側のプレーヤーが「相手は当たってこないだろう」と予測でき得る状況でそのプレーヤーの首から上に当たりに行っている

といったところが判定の基準になりそうです。


つまり、プレーヤーは常に相手に対してヘルメットの正面から当たることや首から下に向かってタックルに行くということを心がける必要があります。

2012年度のルール変更予定報が出ました。
順次解説していきます。

(1)キックオフ時のキックチームの制限線の変更

自陣30ydラインだったキックオフの制限線が今年の秋から35ydラインに下げられます。NFLなどではすでに35ydに変更になっています。これはキックオフ時の激しい接触による怪我の防止という側面があるようで、NFLではこの変更によりキックオフ時の怪我が大幅に減ったそうです(NFLのキッカーだとほとんどの場合にタッチバックになるため)。

(2)フリーキック時のAチームのプレーヤーに対する制限の追加

上記キックオフやセイフティ後のキックの時にAチーム(キック側)のプレーヤーはRのレディーフォープレーの後は制限線(35ydライン)から後方5yds以内(30ydから35ydの間)のインバウンズ内にいなければならなくなります。
これより後ろに位置してキックオフに参加すると「不正なフォーメーション」で5ydsのペナルティになります。

(3)フリーキック時のタッチバック後のボールの位置

(1)に関連してキックオフがタッチバックだった場合の次のプレーの開始位置が従来の20ydラインから25ydラインに変更になります。
その他のタッチバック(20yds以内でのFGの失敗、パントが直接エンドゾーンに入ったなど)は従来どおり20ydからの攻守交替になります。

(6)10秒ラン・オフ(減算)の罰則の追加


 アメフトは時間と陣取りの競技です。第4Qが終了した時の得点が相手を1点でも上回っていれば勝利を得られるのです。僅差で勝っているチームにとっては、第4Qの残り数分がとても長く感じるものです。


 これまでアメフトの反則は時間と陣地のうち、陣地を挽回する選択のみのものでした。今回の変更は反則を受諾する際に、アメフト史上初めて「時間」が選択できるという内容です。





 第2Qと第4Qの残り1分未満の時間帯で、時計が動いているPlayの時に


①スナップ前、またはスナップと同時に起こる反則(フォルススタートや接触を伴うオフサイド)


②計時を停めるために投げられたインテンショナルグランディング


③不正なフォワードパスを投げてパス不成功にする


という反則があった場合に、反則を受諾するチームは距離罰退を受けると同時に時計を10秒進めることができるようになります。





 これは時計が動いていないPlay中の反則や時計を停めない反則(不正なフォーメーションなど)には適用されません。また、反則をしたチームは相手が反則を受諾し、10秒減算もチョイスした後にタイムアウトを取ることで、減算を食い止めることができます。





具体的な例を挙げてみましょう





第4Q、残り50秒、Bチーム陣35yd地点で第2ダウン、4yds。2点差で負けているAチームは、時間を停めるためにOLがわざと動いてフォルススタートの反則を犯した。反則発生して時間が停まったのは残り35秒だった。






Bチームはフォルススタートの反則を受諾し、5yds罰退してもらうとともに、10秒減算を選択した。→次のPlayはBチームの40yd地点から第2ダウン9ydsとなり、残り時間は25秒になる。次の計時開始はRのシグナルから開始される。





 僅差で勝っていて、その時間帯にディフェンスをしているチームにとっては、天国に行けるような、また負けていてオフェンスをしているチームにとっては地獄に突き落とされるような変更でしょう。