私が見たダメ社長
お急ぎの方は、下部の黒い字の部分だけでもお読みくださいませ。
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「失敗する経営者の条件」
後藤昌幸(滋賀ダイハツ販売グループオーナー)
『致知』2003年11月号
特集「仕事と人生」より
※肩書きは掲載当時です。
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長い間いろいろな経営者を見てきましたが、
結論から言うと派手な経営者が失敗し、
地味な経営者が成功するということです。
バブルの時も土地や株に手を出して
あぶく銭を儲けようとした人は皆失敗しましたからね。
「調子のいい時に自惚れず、
調子の悪い時にへこたれない」
これは経営者の鉄則といえるでしょう。
とくに自惚れないということは経営者にとって
より難しいかもしれません。
ですから素晴らしい経営者、成功している経営者は
皆さん謙虚ですよ。
頭を下げるから、いろいろな情報もいただけるし、
それが成長へとつながっている。
商売とは何よりも日々の積み重ねですからね、
どこまでも地味にやっていく以外にない。
格好をつけていても始まらないんです。
特にいまのような時代には余計な経費を
絶対に使わないことです。
経営とは詰まるところ稼いだ金と経費との勝負なのですから。
それで、私どもは
「たとえ一か月であっても赤字を出さない」ことを
信念にやっています。
その信念を貫き、ことあるごとに言い続けていると、
それがいつの間にか社風になってしまうんです。
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前にいた会社(経営者)を思い出した。
中小企業の製造業。
中卒なのに勉強家で、大学の教授なみの知識があった。
技術や、発想には特異なものがあり、
人物的にもたいへん個性的で素晴らしい人だった。と思っていた。
サラリーマンを務めた後、30代で独立。
ご多分に漏れず最初は苦労したようで。
でも、
会社を創設してから、10年ほど経ったころからだったのかな。
頭から、つま先まで、ラルフローレン。
香水まで、ラルフをプンプン。
くさい、くさい。
生活費はほとんど経費。
銀婚式の旅行まで経費。
コンコルドに乗ったとか。
話が上手で、元気があるから、
お客さんが皆、関心したり、元気をもらった、と言って帰る。
学校や市の講演なんか大好き。
スケジュールの最優先。
内実、毎月赤字。
年度末になってから、どうやって帳尻を合わせて、黒字に持っていくか。
毎年これ。
当たり前の如く、資金繰りに四苦八苦。
銀行に行って経営計画を見せて、報告と資金依頼。
経営計画も数字にはなっているが、相当な上げ底。
見栄っ張りで欲張りの社長さんは、たかだか10数億の売り上げで、
1億円の役員報酬を求めた。
アホ。
「私の給料は社員が決める」と公言していたが、
実際は、担当社員に、脅しを含めながら支持するだけ。
クルマはセルシオ(A県の工場用)とベンツ(B県の本社用)。
それから、奥様の通勤用にランクル。
一括では払えないから、リース。
月のリース代で何百万円。
韓国、中国、台湾にうまい話を持ちかけてビジネスしていたが。
結局、資金に行き詰まり、
対等の関係を要求して資金のお願いをしていた、商社に、
ぜーんぶ見抜かれて、子会社にされてしまった。
そして、社長さんはお払い箱。
金は十分にあるだろうから、悠々自適。
長くなりました。
やはり、謙虚さがなく自惚れる社長と、
毎月の赤字を当たり前とする社長は、
駄目だ!っていうこと。
・・・まだ言い足りないけど。
