金曜日に発表された4月の非農業部門雇用者数は6か月ぶりの低さとなる17.5万人と予想数24.3万人を下回りました。またISMサービス業PMIは予想外に50を切って下落しました。米長期金利は続落、ドル指数も続落で米株は比較的大きく反発、ドル円は一時152円を切れるところまで売られました。

金曜日のメジャー8通貨の内、ニュージードルが最強通貨となり、それに豪ドル、スイスフラン、円と続きました。一方、負け組ではカナダドルが最弱通貨となり、それに米ドル、ポンド、ユーロと続きました。

金曜日の米ドルは終日弱含んでいましたが、特に雇用統計直後から大きく売られました。ドルインデックスは105.344から105.076へと3日続落しました。タイムサイクル的には4/25-5/2の天井圏が終了、5/6-9の底値圏に向かって下がっています。エリオット波動的には、(週足レベルでは)22年10月末から下降C波の下げの波にいますが、23年11月1日にx波が終了、2回目の上昇b波が依然として展開中のようです。一方、ユーロドルはサイクル的には4/25-5/2の底値圏が終了して5/3-13の天井圏に向買い始めました。エリオット波動的には(週足レベルでは)上昇D波のなかのx波が昨年10/13に終了、2回目の下降b波が展開中です。

金曜日のドル円は終日下落しました。金曜日06:00に153.786円の高値を付け、21:00に151.858円の安値をつけました。ドル円の一日の値幅は192.8ピップスとかなり大きな値幅でした。タイムサイクル的には4/30-5/9の底値圏に向かっています。エリオット波動的には(週足レベルでは)4波のなかのa波が昨年2/2に終了、上昇b波が展開中です。クロス円はまちまちでした。本日のドル指数は下落の最終局面でしょう。なので、ドルスト通貨は売り場探しでしょう。またドル円は下げを待って買い場探しでしょう。

ドル円の動きはFEDと日銀の金融政策の違いによりますが、日米長期金利差の要因も大きいと思われます。金曜日の日米10年金利差は3.687%から3.612%へと3日続落しました。日本の10年債金利先物は休日でした。一方、米国の10年債金利は4.583%から4.512%へと続落しました。金曜日の10年金利とドル円の相関係数は0.80と非常に強い順相関関係となっています。またドル指数とドル円の相関値は0.73と強い順相関関係にあります。10年金利はタイムサイクル的には4/29-5/6の底値圏に向っています。本日いったんの底打ちをして5/3-10の天井圏に向かった反発となるでしょう。エリオット的には(週足レベルでは)22年11月以来続いている下降4波のなかの2回目の上昇b波にいると思われますが、終わった可能性も出てきています。

新興国通貨ではトルコ中銀は4/25の決定会合では50.0%へと据え置きでした。マーケットは対ドルでは反落後再び上昇、高値で膠着状態が続いてきています。対円は最安値から反発気味ですが、財務省の円買い介入で反落気味です。現在は4円台後半で取引されています。メキシコ円については、メキシコ中銀が3/21に11.00%と8会合ぶりに利下げしました。財務省の円買い介入で反落しています。サイクル的には4/17-30の天井圏が終了、4/25-5/10の底値圏に向かっています。エリオット的には昨年8/30に上昇E波が終了、ランニングコレクションのF波が進行中です。ランド円は3/27に南ア中銀が政策金利を5回連続で8.25%で据え置きました。現在8円台前半で取引されています。ブラジルレアルは3/20の金融政策決定会合で10.75%へと0.5%の利下げを決定しました。30円前後で取引されています。

金曜日のコモディティ市場を代表するCRBインデックスは大きく6日ぶりに反発しました。WTI原油は5日続落しました。タイムサイクル的には4/24-5/7の天井圏が終了して5/3-17の底値圏に向かっています。エリオット的には(週足レベルでは)長期の下降B波が1/17に終了、上昇C波がスタートしています。金曜日の金は2日続落しています。日足タイムサイクル的には4/25-5/2の底値圏が終了、5/3-10の天井圏に向かって反発となるでしょう。エリオット波動的には(週足レベルでは)上昇E波の最初の調整波が終了、つなぎの下降x波が進行中です。上昇E波は年単位の上昇となるでしょう。天然ガスは4/26にロールオーバーで急反騰しました。サイクル的には4/23-30の底値圏が終了して4/26-5/8の天井圏に向かっています。エリオット波動的には(週足レベルでは)一昨年11月の高値から続いていたA波が昨年4/14に終了、上昇B波も昨年10/31に終了して下降C波にいます。