日銀の金融政策決定会合では予想通り据え置きとなりました。また依然と同額の債権を購入するという文言を削除しました。これを受けてドル円は158円台まで急上昇しています。米国ではコアPCE価格指数は2.7%に加速して依然として物価圧力は高いままでした。米株は上昇、米長期金は反落、ドル指数は急反発しました。

金曜日のメジャー8通貨の内、豪ドルが最強通貨となり、それに米ドル、ニュージ―ドル、カナダドル、ポンドと続きました。一方、負け組では円が2日連続で断トツの最弱通貨となり、それにユーロ、スイスフランと続きました。

金曜日の米ドルはロンドン時間以降買われました。ドルインデックスは105.572から106.092へと反発上昇しました。タイムサイクル的には4/22-5/1の天井圏に向かっています。エリオット波動的には、(週足レベルでは)22年10月末から下降C波の下げの波にいますが、23年11月1日にx波が終了、2回目の上昇b波が依然として展開中のようです。一方、ユーロドルはサイクル的には4/19-30の天井圏が終了して4/25-5/2の底値圏に向って反落しています。エリオット波動的には(週足レベルでは)上昇D波のなかのx波が昨年10/13に終了、2回目の下降b波が展開中です。

金曜日のドル円は午後5時に急落はありましたが終日強烈に上昇し続けました。金曜日17:00に154.970円の安値を付け、土曜日05:00に158.444円の高値をつけました。ドル円の一日の値幅は347.4ピップスと極端に大きな値幅でした。タイムサイクル的には4/16-26の底値圏が終了して、4/23-5/1の天井圏に向かっています。エリオット波動的には(週足レベルでは)4波のなかのa波が昨年2/2に終了、上昇b波が展開中です。クロス円はすべて上昇しました。本日のドル指数は続伸するかもしれません。なので、ドルスト通貨は売り場探しでしょう。またドル円は下げを待って買い場探しでしょう。

ドル円の動きはFEDと日銀の金融政策の違いによりますが、日米長期金利差の要因も大きいと思われます。金曜日の日米10年金利差は3.810%から3.771%へと反落しました。日本の10年債金利先物は0.896%から0.896%へと横ばいでした。一方、米国の10年債金利は4.706%から4.667%へと反落しました。金曜日の10年金利とドル円の相関係数は0.90と極めて強い順相関関係となっています。またドル指数とドル円の相関値は0.86と非常に強い順相関関係にあります。10年金利はタイムサイクル的には4/22-30の底値圏が早くも終了して4/29-5/6の天井圏に向っています。エリオット的には(週足レベルでは)22年11月以来続いている下降4波のなかの2回目の上昇b波にいると思われます。

新興国通貨ではトルコ中銀は4/25の決定会合では50.0%へと据え置きでした。マーケットは対ドルでは反落後再び上昇、高値を更新してきています。対円は最安値から反発気味です。現在は4円台後半で取引されています。メキシコ円については、メキシコ中銀が3/21に11.00%と8会合ぶりに利下げしました。先週は中東情勢の緊迫化で大きく暴落する局面もありましたが、その後戻しています。サイクル的には4/17-30の天井圏に向かっています。エリオット的には昨年8/30に上昇E波が終了、ランニングコレクションのF波が進行中です。ランド円は3/27に南ア中銀が政策金利を5回連続で8.25%で据え置きました。一時8円を切りましたが、戻して8円台ミドルで取引されています。ブラジルレアルは3/20の金融政策決定会合で10.75%へと0.5%の利下げを決定しました。30円台後半で取引されています。

金曜日のコモディティ市場を代表するCRBインデックスは高値圏から反落しました。WTI原油は続伸しました。タイムサイクル的には4/9-25の底値圏が終了、4/24-5/7の天井圏に向かい始めました。エリオット的には(週足レベルでは)長期の下降B波1/17に終了、上昇C波がスタートしています。金曜日の金は続伸しています。日足タイムサイクル的には4/15-24の底値圏が終了して4/23-5/1の天井圏に向かっています。エリオット波動的には(週足レベルでは)上昇E波の最初の調整波が終了、つなぎの下降x波が進行中です。上昇E波は年単位の上昇となるでしょう。天然ガスはロールオーバーで急反騰しました。サイクル的には4/23-30の底値圏が終了して4/26-5/8の天井圏に向かい始めました。エリオット波動的には(週足レベルでは)一昨年11月の高値から続いていたA波が昨年4/14に終了、上昇B波も昨年10/31に終了して下降C波にいます。