米国の生産者物価は予想値より高い0.3%の上昇となりました。これを受けて米株はまちまちな値動きで週を終えています。米長期金利は続伸、米ドル指数は反発上昇、ドル円は６/30以来の145円に一時載せました。
金曜日のメジャー8通貨の内、勝ち組ではポンド最強通貨となり、それにカナダドル、米ドル、スイスフランと続きました。円は引き分けでした。一方、負け組ではニュージ―ドルが2日連続で最弱通貨となり、それに豪ドルとユーロが続きました。
金曜日の米ドルは東京、ロンドン時間は弱含んでいましたが、ニューヨーク時間以降は強含んでいました。ドルインデックスは102.624から102.853へと続伸して直近の高値を更新しました。タイムサイクル的には依然として8/1-11の天井圏に向かっていますが、本日にも終了して8/8－22の底値圏に向かって反落し始めると思われます。エリオット波動的には、下降B波の内の最後の下降ｇ波のなかにいます。ｇ波の内の４番目のｄ波が程なく終了しそうです。一方、ユーロドルはサイクル的には7/29-8/9の天井圏が終了して8/4-15の底値圏に向かっているようです。ただし、本日にも8/10-23の天井圏に向かって反発上昇し始めるでしょう。エリオット波動的には10/13から上昇B波のなかの下降ｆ波が5/31に終了、最後の上昇ｇ波のなかの上昇e波に本日にも入りそうです。
金曜日のドル円は横ばいでした。金曜日の23:00に144.390円の安値を付け、本日02:00に145.002円の高値をつけています。ドル円の一日の値幅は61.2ピップスと小さな値幅でした。タイムサイクル的には依然として8/3-14の天井圏に向かっています。ただ、本日にも8/10-22の底値圏に向かって反落し始めるはずです。エリオット波動的には4波のなかのa波が2/2に終了、上昇b波がほどなく終了しそうです。クロス円はまちまちでした。本日のドル指数は反落が近いです。なのでドルスト通貨は買い場探しでしょう。またドル円は反落タイミングが近いです。
ドル円の動きはFEDと日銀の金融政策の違いによりますが、日米長期金利差の要因も大きいと思われます。金曜日の日米10年金利差は3.520%から3.570%へと続伸しました。日本の10年債金利先物は0.589%から0.588%へと横ばいでした。日銀の新たな防衛ライン1.0%を下回っています。一方、米国の10年債金利は4.109%から4.158%へと続伸しました。金曜日の10年金利とドル円の相関係数は0.78と強い順相関です。またドル指数とドル円の相関値は0.90と非常に強い順相関関係にあります。10年金利はタイムサイクル的には8/7-15の底値圏が終了、8/10－18の天井圏に向かっています。エリオット的には上昇３波が11/8に終了、下降４波のなかの下降ｇ波も6/26に終了していました。つなぎのｘ波が8/4に終了、新たなダウントレンドに入っています。
新興国通貨ではトルコ中銀は7/20の決定会合では15%から17.5％へと再び大きな利上げを行いました。対円では5円台前半で取引されています。メキシコ円については、メキシコ中銀が8/10に11.25%で3回連続据え置きとしました。サイクル的には8/2-11の底値圏が終了して8/10-21の天井圏に向かっています。エリオット的には上昇の最後のｇ波が進行中です。ランド円は7/20に南ア中銀が政策金利を8.25%で据え置きました。8円台から7円台ミドルまでに値を切り下げています。ブラジルレアルは8/2の金融政策決定会合で13.25%へ3年ぶりに0.50%の切り下げを行いました。29円台ミドルで取引されています。
金曜日のコモディティ市場を代表するCRBインデックスはわずかに続落しました。ただ、WTI原油は反発しています。9月限のWTI原油はバレル当たり0.37ドル上昇して83.19ドルで引けています。タイムサイクル的には7/28-8/9の底値圏が終了、8/9-16の天井圏に向かっているようです。エリオット的には下降B波のなかの上昇ｆ波が進行中ですが、程なく終了しそうです。金曜日の金は続落しました。12月限の金は2.3ドル下落して1946.6ドルで引けています。日足タイムサイクル的には（サイクル入れ替えてます）8/7-16の底値圏に向かって下落しています。エリオット波動的には上昇Ｄ波のなかの最後のｇ波が依然として進行中です。天然ガスはEIAの在庫増のため大きく反落しました。9月限はMMBtu当たり0.007ドル下落して2.77ドルで引けています。サイクル的には8/10-17の天井圏に向かい始めました。エリオット波動的には昨年11月の高値から続いているA波が4/14に終了、上昇B波が展開中です。
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