7月の雇用統計は予想よりも雇用者数が少なく18.7万人増でした。失業率は3.5%に下がっています。米株価は下落、米長期金利は急反落、米ドル指数は続落、ドル円は141円台ミドルまで売られました。

金曜日のメジャー8通貨の内、勝ち組ではユーロが最強通貨となり、それに円、豪ドル、ポンド、ニュージ―ドルと続きました。一方、負け組ではカナダドルが断トツで最弱通貨となり、それに米ドルとスイスフランが続きました。

金曜日の米ドルはロンドンまでは一進一退でしたが、雇用統計発表直後から売られました。ドルインデックスは102.489から102.009へと続落しました。タイムサイクル的には8/1-11の天井圏が終了して8/8-22の底値圏に向かっています。エリオット波動的には、下降B波の内の最後の下降g波のなかにいます。一方、ユーロドルはサイクル的には7/24-8/4の底値圏が終了、7/29-8/9の天井圏に向かって反発上昇し始めました。エリオット波動的には10/13から上昇B波のなかの下降f波が5/31に終了、最後の上昇g波のなかの上昇e波に入りました。

金曜日のドル円は日中は小動きでしたが雇用統計直後から売られました。金曜日の09:00に142.884円の高値を付け、23:00に141.553円の安値をつけています。ドル円の一日の値幅は133.1ピップスと比較的大きな値幅でした。タイムサイクル的には8/3-14の天井圏が終了して8/10-22の底値圏に向かって下落し始めました。エリオット波動的には4波のなかのa波が2/2に終了、上昇b波が7/6に終了、現在下降c波に入っています。クロス円はすべて下落しました。本日のドル指数は続落するでしょう。なのでドルスト通貨は買い場探しでしょう。またドル円は続落しそうです。

ドル円の動きはFEDと日銀の金融政策の違いによりますが、日米長期金利差の要因も大きいと思われます。金曜日の日米10年金利差は3.534%から3.399%へと急反落しました。日本の10年債金利先物は0.647%から0.641%へとわずかに反落しました。日銀の新たな防衛ライン1.0%を下回っています。一方、米国の10年債金利は4.181%から4.040%へと急反落しました。金曜日の10年金利とドル円の相関係数は0.74と強い順相関です。またドル指数とドル円の相関値は0.90と非常に強い順相関関係にあります。10年金利はタイムサイクル的には(サイクル入れ替えました)7/31-8/8の天井圏が終了、8/7-15の底値圏に向かい始めました。エリオット的には上昇3波が11/8に終了、下降4波のなかの下降g波も6/26に終了していました。依然としてつなぎのx波にいます。

新興国通貨ではトルコ中銀は7/20の決定会合では15%から17.5%へと再び大きな利上げを行いました。対円では5円台前半で取引されています。メキシコ円については、メキシコ中銀が6/22に11.25%で2回連続据え置きとしました。サイクル的には7/26-8/3の天井圏が終了、8/2-11の底値圏に向かっています。ランド円は7/20に南ア中銀が政策金利を8.25%で据え置きました。8円台から7円台ミドルまでに値を切り下げています。ブラジルレアルは8/2の金融政策決定会合で13.25%へ3年ぶりに0.50%の切り下げを行いました。30円台から29円台前半まで急反落しています。

金曜日のコモディティ市場CRBインデックスは続伸しました。WTI原油も続伸して高値更新しています。9月限のWTI原油はバレル当たり1.27ドル上昇して82.82ドルで引けています。タイムサイクル的には7/28-8/9の底値圏が終了、8/9-16の天井圏に向かっているようです。エリオット的には下降B波のなかの上昇f波が進行中です。金曜日の金は反発しました。12月限の金は7.3ドル上昇して1976.1ドルで引けています。日足タイムサイクル的には8/1-8の底値圏が終了して8/7-16の天井圏に向かい始めました。エリオット波動的には上昇D波のなかの最後g波が依然として進行中です。天然ガスは続伸しました。9月限はMMBtu当たり0.012ドル上昇して2.577ドルで引けています。サイクル的には8/2-10の底値圏がおそらく終了して8/10-17の天井圏に向かい始めました。エリオット波動的には昨年11月の高値から続いているA波が4/14に終了、上昇B波が展開中です。

 

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金曜日のYOUTUBE動画は人民元とポンド円です。