米国の非農業部門雇用者数は2020年12月以来の低い数字となる20.9万人でした。米株価は下落しました。米長期金利は大幅続伸、米ドル指数は急落、ドル円は144円から142円まで一気に売られて週を終えています。

金曜日のメジャー8通貨の内、勝ち組では円が断トツの最強通貨となり、それに豪ドルとニュージ―ドルが続きました。ポンドは横ばいでした。一方、負け組では米ドルが断トツの最弱通貨となり、それにカナダドル、スイスフラン、ユーロと続いています。

金曜日の米ドルは終日弱含んでいましたが特にニューヨーク時間に売られました。ドルインデックスは103.110から102.266へと急落しました。タイムサイクル的には、6/27-7/11の天井圏が終了、7/3-17の底値圏に向かい始めています。エリオット波動的には、下降B波の内の最後の下降g波のなかにいます。一方、ユーロドルは、サイクル的には7/4-12の底値圏が終了、7/6-17の天井圏に向かい始めたようです。エリオット波動的には10/13から上昇B波のなかの下降f波が5/31に終了、最後の上昇g波にいます。

金曜日のドル円は終日売られました。金曜日の09:00に144.196円の高値を付け、土曜日の05:00に142.065円の安値をつけています。ドル円の一日の値幅は213.1ピップスと極めて大きな値幅でした。タイムサイクル的には7/14-20の底値圏に向かっています。エリオット波動的には4波のなかのa波が2/2に終了、7/5に上昇b波が終了、下降c波にはいりました。クロス円はすべて下落しました。本日のドル指数は続落するでしょう。なのでドルスト通貨は買い場探しでしょう。またドル円は続落しそうです。

ドル円の動きはFEDと日銀の金融政策の違いによりますが、日米長期金利差の要因も大きいと思われます。金曜日の日米10年金利差は3.628%から3.625%へと横ばいでした。日本の10年債金利先物は0.407%から0.445%へと上昇しました。日銀の新たな防衛ライン0.50%を下回っています。一方、米国の10年債金利は4.035%から4.070%へと7日続伸しました。金曜日の10年金利とドル円の相関係数は+0.29と順相関です。またドル指数とドル円の相関値は0.19です。10年金利はタイムサイクル的には6/28-7/5の底値圏が終了、7/4-11の天井圏に向かって上昇しています。エリオット的には上昇3波が11/8に終了、下降4波のなかの下降g波も6/26に終了していました。つなぎのx波に入っているようです。

新興国通貨ではトルコリラは6/22の中銀の決定会合では8.5%から15%へと大きな利上げを行いましたが、事前予想20%より低かったことで対円では5円台ミドルまで急落、史上最安値を更新しています。メキシコ円については、メキシコ中銀が6/22に11.25%で据え置きとしました。サイクル的には6/26-7/4の天井圏が終了、7/6-14の底値圏に向かって反落中です。ランド円は5/25に南ア中銀が政策金利を0.5%利上げして8.25%としました。7円台後半からミドルまで反落中です。ブラジルレアルは5/4の金融政策決定会合で13.75%の政策金利を6会合連続で据え置きました。3月下旬から急騰中でしたが7/3にピークをつけて反落し始めました。

金曜日のコモディティ市場CRBインデックスは反発しました。WTI原油も急上昇しました。8月限のWTI原油はバレル当たり2.06ドル上昇して73.86ドルで引けています。タイムサイクル的には7/3-11の天井圏に向かっています。エリオット的には下降B波のなかの最後の下降g波が終了、つなぎのx波展開中です。ただ、急騰でもあれば新たな上昇C波の開始ということになるでしょう。金曜日の金は反発ました。8月限の金は17.1ドル上昇して1932.5ドルで引けています。日足タイムサイクル的には7/3-7の底値圏が終了して7/10-18の天井圏に向かって反発上昇しています。エリオット波動的には上昇D波のなかの最後g波が終了、下降E波に入りました。天然ガスは続落しました。7月限はMMBtu当たり0.027ドル反落して2.582ドルで引けています。サイクル的には6/29-7/10の底値圏に向かって下落中です。エリオット波動的には昨年11月の高値から続いているA波が4/14に終了、上昇B波に入った模様です。

 

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昨日のYOUTUBE動画はドル円とポンド円です。