今週の米国消費者物価発表とFOMCを控え米株価は緩やかに続伸して週を終えました。米長期金利は反発、米ドル指数も反発、ドル円も一時139円台後半まで買われましたが前半で終えています。

金曜日のメジャー8通貨の内、勝ち組ではニュージ―ドルが最強通貨となり、それに豪ドル、ポンド、カナダドルと続きました。米ドルは横ばいでした。一方、負け組ではスイスフランが最弱通貨となり、それに円とスイスフランが続きました。

金曜日の米ドルは終日、小動きで横ばいでした。ドルインデックスは103.316から103.353へと反発しました。タイムサイクル的には、5/29-6/5の天井圏が終了、6/4-13の底値圏に向かっているようです。明日までにはいったんの底打ちとなり6/12-22の天井圏に向かって反発上昇するでしょう。エリオット波動的には、下降B波の内の上昇f波のなかにいます。一方、ユーロドルは、サイクル的には6/4-13の天井圏に向かっていますが、一両日中にはいったんのピークとなり、6/8-19の底値圏に向かって反落し始めるでしょう。エリオット波動的には10/13から上昇B波のなかの上昇e波が5/4に終了、下げのf波にいます。

金曜日のドル円はロンドン時間までは買われましたがその後だれました。金曜日の08:00に138.758円の安値を付け、17:00に139.725円の高値をつけています。ドル円の一日の値幅は96.7ピップスとまあまあな値動きでした。タイムサイクル的には6/2-12の底値圏に向かって下落していますが、本日にもいったんの底打ちをして6/9-20の天井圏に向かい始めるでしょう。エリオット波動的には4波のなかのa波が2/2に終了、現在上昇b波のなかのc波が終了して、d波ダウンに入ったかもしれません。クロス円はまちまちでした。ドル指数は続落しそうですが、明日までには底打ちとなるでしょう。なのでドルスト通貨はいったん利食いタイミングが近いです。ドル円は続落しそうですが、140.30円を超えていく場合はその限りではありません。

ドル円の動きはFEDと日銀の金融政策の違いによりますが、日米長期金利差の要因も大きいと思われます。金曜日の日米10年金利差は3.286%から3.318%へと反発しました。日本の10年債金利先物は0.436%から0.425%へと反落しました。日銀の新たな防衛ライン0.50%を下回っています。一方、米国の10年債金利は3.722%から3.743%へと反発しました。金曜日の10年金利とドル円の相関係数は+0.82と強い順相関です。またドル指数とドル円の相関値は0.94と強い順相関関係です。10年金利はタイムサイクル的には6/7-15の天井圏に向かっているようですが、早くも終わった可能性もあります。その場合は6/15-23の底値圏に向かい始めたことになります。エリオット的には上昇3波が11/8に終了、下降4波のなかの下降g波にはいったようです。

金曜日のコモディティCRBインデックスは7日ぶりに比較的大きく反落しました。WTI原油は続落しました。7月限のWTI原油はバレル当たり1.24ドル下落して71.29ドルで引けています。タイムサイクル的には6/2-14の天井圏に向かって上昇中です。エリオット的には下降B波のなかの最後の下降g波が展開中です。金曜日の金は反落しました。8月限の金は1.4ドル下落して1977.2ドルで引けています。日足タイムサイクル的には6/6-13の底値圏に向かっていると思われます。ただし、明日までにはいったんのピークを付けて6/12-19の天井圏に向かって反発上昇するでしょう。エリオット波動的には上昇D波のなかの最後g波が終ったかもしれません。とすると中期的な下げトレンドに入ったことになります。天然ガスは反落しました。7月限はMMBtu当たり0.0980ドル下落して2.254ドルで引けています。サイクル的には6/7-15の天井圏に向かっているところです。エリオット波動的には昨年11月の高値から続いているA波が4/14に終了、上昇B波に入った模様です。