米国の5月非農業部門雇用者数は33.9万人プラスと予想19万人を大幅に越えました。また失業率は7か月間で最高の3.7%と上昇しました。米株は大きく上昇、米長期金利も5日ぶりに大きく反発、米ドル指数も急反発となりました。これを受けてドル円も再び140円台へと急反発しています。
金曜日のメジャー8通貨の内、勝ち組では豪ドルが2日連続で最強通貨となり、それにカナダドル、米ドルと続きました。ニュージ―ドルは東京時間は強かったですが以降だれて横ばいでした。一方、負け組では円が最弱通貨となり、それにポンド、ユーロ、スイスフランと続いています。
金曜日の米ドルは東京、ロンドンと弱含んでいましたが、ニューヨークで買われました。ドルインデックスは103.563から104.041へと大きく反発しました。ただし、タイムサイクル的には、5/29-6/5の天井圏が終了、6/4-13の底値圏に向かっているようです。エリオット波動的には、下降B波の内の上昇f波のなかにいます。一方、ユーロドルは、サイクル的には5/30-6/7の底値圏が終了、6/4-13の天井圏に向かっていることになります。エリオット波動的には10/13から上昇B波のなかの上昇e波が5/4に終了、下げのf波にいます。
金曜日のドル円は終日買われました。金曜日の12:00に138.604円の安値を付け、土曜日03:00に140.075円の高値をつけています。ドル円の一日の値幅は147.1ピップスと比較的大きな値動きでした。タイムサイクル的には5/26-6/6の天井圏が終了、6/2-12の底値圏に向かって下落しています。エリオット波動的には4波のなかのa波が2/2に終了、現在b波が進行中です。クロス円はすべて上昇しました。ドル指数は短期的には続落しそうなのでドルスト通貨は買い場探しかもしれません。ドル円は短期的には上昇しそうですが、その後反落となるでしょう。
ドル円の動きはFEDと日銀の金融政策の違いによりますが、日米長期金利差の要因も大きいと思われます。金曜日の日米10年金利差は3.175%から3.285%へと大きく反発しました。日本の10年債金利先物は0.424%から0.411%へと下落しました。日銀の新たな防衛ライン0.50%を下回っています。一方、米国の10年債金利は3.599%から3.696%へと大きく反発しました。金曜日の10年金利とドル円の相関係数は+0.92と強い順相関です。またドル指数とドル円の相関値は0.94と強い順相関関係です。10年金利はタイムサイクル的には5/29-6/6の底値圏が終了、6/7-15の天井圏に向かって上昇し始めました。エリオット的には上昇3波が11/8に終了、下降4波のなかの下降g波にはいったかもしれません。
新興国通貨ではトルコリラは5/25の中銀の決定会合では8.5%と据え置きでした。対円では6円台後半からミドルまで急落しています。メキシコ円については、メキシコ中銀が5/18に11.25%で据え置きとしました。サイクル的には依然として5/24-6/7の天井圏に向かっているようです、ただ、明日までにはいったんのピークとなって6/2-14の底値圏に向かって反落するでしょう。ランド円は5/25に南ア中銀が政策金利を0.5%利上げして8.25%としました。7円を超えて来ています。ブラジルレアルは5/4の金融政策決定会合で13.75%の政策金利を6会合連続で据え置きました。3月下旬から急反発中です。
金曜日のコモディティCRBインデックスは大きく続伸しました。WTI原油も大きく続伸しています。7月限のWTI原油はバレル当たり1.64ドル上昇して71.74ドルで引けています。タイムサイクル的には5/17-31の底値圏が終了、6/2-14の天井圏に向かって反発上昇し始めたようです。エリオット的には下降B波のなかの最後の下降g波が展開中です。金曜日の金は反落しました。8月限の金は25.9ドル上昇して1969.6ドルで引けています。日足タイムサイクル的には5/25-31の底値圏が終了、6/1-7の天井圏に向かって反発しているところです。エリオット波動的には上昇D波のなかの最後g波がスタートしたところです。
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金曜日のYOUTUBE動画は原油とポンド円です。