金曜日、ロンドン時間に2つの大きなニュースがほぼ同時に発表され株式市場、為替市場は暴落しました。1つがオーストリアがロックダウンに入るというニュースと2つ目が格付け会社のフィッチが中国の不動産会社(AOYUAN Group)の格下げを発表したことです。株価は急落、ドル円が暴落、ドルが暴騰したためドルスト通貨が暴落しました。クロス円も暴落、株価も急落しました。

金曜日の米ドルはニューヨークで一時売られタイミングもありましたが一日を通しては強含みで週を終えました。前日の95.523から96.066へと反騰、一時直近の高値(11/17の96.241)直前まで上昇しました。ドルインデックスは11/11-18の天井圏が終了していますので、今週初は11/19‐26の底値圏に向かって下落するでしょう。一方、ユーロドルは11/9-19の底値圏に向かって反落してきて直近の安値をわずかに切ったものの引け値で切っていません。いったんの底打ちとなり、今週初はここから11/18-30の天井圏に向かって反騰すると思われます。

メジャー8通貨のうち勝ち組では円が最強通貨となりました、それに米ドルが続きましたが、その2通貨が2強となって週を終えています。ポンド、カナダドル、スイスフランの3通貨が横ばいで週を終えています。一方、最弱通貨はオーストリアがロックダウンに入ったとの報道でユーロが最弱通貨となっています。それにニュージ―ドルと豪ドルが続きました。

金曜日のドル円はロンドン時間までは強含みでしたが、オーストリアのロックダウンが伝わった18:00に114.538円の高値を付けた後暴落して21:00に113.584円の安値を付けています。ドル円の一日の値幅は95.4ピップスと大きな値動きとなりました。ドル円はタイムサイクル的には、11/8-18の天井圏は終了していて11/17-25の底値圏に向かって下落しているものと思われます。エリオット波動的には上昇e波が予定通り終了して下げのf波が始まった模様です。

ドル円の動きは日米金利差の要因も大きいと思われます。金曜日の日米5年金利差は前日の1.294%から1.295%へと横ばいでしたが一時1.232%まで急落していました。一方10年金利差は1.505%から1.465%へと急落しています。ドル円も急落したので金利差に順じた動きでした。日米長期金利差とドル円の相関は強いままです。中長期的には米国5年、10年金利はさらに上昇する可能性が高いので、ドル円も上値を追いそうです。その5年金利は1.223%から1.225%へと横ばいでしたが10年金利は1.589%から1.551%へと急落しています。5年金利はサイクル的には11/12-19の底値圏が金曜日に終了したはずなので、今週初は次の11/22-29の天井圏に向かって反発上昇すると思います。

円は最強だったのでクロス円はすべて下落しています。また米ドルが急騰したのでドルスト通貨は暴落しました。
FXの今週初の戦略的としては、ドル円は短期的には下げもありますが、週の後半から反発上昇していくでしょう。一方、米ドルは直近の高値をトライしましたが新高値を付けられずに反落気味。米ドルは今週初は短期的に下をトライすることもあると思いますが、週の後半来週は再び高値を更新していくと思われます。従って中長期的にはドル円の買い、ドルスト通貨の売りタイミング探しと思われます。

新興国通貨ではトルコリラ円が木曜日にトルコ中銀が15%へ利下げを決定、それを嫌気して10.049円まで安値を更新しています。メキシコペソ円はメキシコの利上げ観測で上昇して10/20、10/26につけた5.665円のダブルトップから反落していましたがその後は横ばいから弱含み推移しています。先週木曜日に南アの中銀が0.25%利上げしましたが南ア・ランド円は続落しています。

一方、コモディティではCRBインデックスは2014年12月以来の高値近辺から反落中です。金曜日は0.6%マイナスでした。原油価格は日本を含めたアジア各国が一斉に戦略備蓄を放出するとの観測で76ドル台まで下落しています。最近のドル高にもかかわらずインフレヘッジ用としての金は上昇して来ていましたが、金曜日は1851.6ドルへと反落しています。
 

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昨日のYOUTUBE動画は原油とポンド円です。