金曜日発表された米国の10月JOLTS求人労働異動調査で求人数が先月よりも低かったこと、また10月ミシガン大消費者信頼感がインフレを懸念して66.8と10年ぶりの低さまで下落しました。これを受けて米国長期金利、米ドル、ドル円共反落して週を終えました。

金曜日の米ドルは日本時間は買われていましたがロンドンから売られ最弱通貨の一つになっています。先週のドルインデックスは今年の最高値を連日更新していましたが、前日の95.154から95.127へと反落しました。ドルインデックスは11/11-18の天井圏に向かって上昇し始めたところですので金曜日の下げは調整と思われます。一方、ユーロドルは11/9-19の底値圏に向かって続落しているところです。今週中にはいったんの底打ちとなり次の11/18-30の天井圏に向かって反発上昇していくと思われます。

メジャー8通貨のうち勝ち組では豪ドルが久しぶりに圧倒的な最強通貨となり、ポンドとニュージ―ドルが続いています。カナダドルは東京時間は弱含みでしたがロンドン以降買われて横ばいで終わっています。負け組ではスイスフランが最弱通貨となり、それにユーロ、米ドル、円と続きました。

金曜日のドル円は終日売られました。金曜日の10:00に114.299円の高値をつけた後下落して、土曜日の00:00に113.759円の安値を付けています。ドル円の一日の値幅は54.0ピップスとまあまあな値動きとなりました。ドル円はタイムサイクル的には、11/8-18の天井圏に向かって上昇中なので金曜日の下げは調整と考えられます。エリオット波動的にはd波が終了、上昇e波の動きが始まったようです。

ドル円の動きは日米金利差の要因も大きいと思われますが、金曜日の米5年金利と日本5年金利差は前日の1.352%から1.293%へと今年の最高値から反落しています。ドル円も反落したので金利差に順じた動きでした。日米長期金利差とドル円の相関がまた高くなってきています。中長期的には米国5年、10年金利はさらに上昇する可能性が高いので、ドル円も上値を追いそうです。その5年金利は今年の最高値1.268%から1.224%へと反落しています。5年金利はサイクル的には11/5-15の天井圏が終了、11/12-19の底値圏に向かった調整の下げが始まったようです。この下げは今週中には終了して来週は反発となりそうです。

円は負け組でしたので、クロス円は豪ドル円、ポンド円、ニュージ―円、カナダ円は上昇、その他は下落しています。米ドル、ドル円が調整しましたので、反騰してくるのを見越したドルストの売り、ドル円の買いが狙い目かもしれません。

新興国通貨ではトルコリラ円が再び史上最安値を更新してきています。金曜日は11.391円まで安値を更新してきました。メキシコペソ円はメキシコの利上げ観測で上昇して10/20、10/26につけた5.665円のダブルトップから反落していましたがその後は横ばいで推移しています。

一方、コモディティではCRBインデックスは2014年12月以来の高値近辺から反落中ですが、金曜日は0.2%下落しています。原油価格はドル高とEIA在庫の3週連続の増加などを嫌気して先週水曜日は3%近い急反落となりましたが、金曜日も若干マイナスで引けています。先週はドル高にもかかわらずインフレヘッジ用として金が一時1870ドル台までつける時がありました。今週の金は依然として上値狙いはあると思いますが、今週後半には反落して来ると思われます。

 

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