金曜日の雇用統計では10月非農業部門雇用者数が45万人の予想を超えて53万1千人、また9月も上方修正されて極めて良好でした。失業率も予想4.7%を下回って4.6%となりました。これを受けて米株価は続伸、史上最高値を更新して引けています。原油は3%以上の急反発、金もFRBのテーパリングを材料に急騰しています。一方、雇用統計後金利の急落を受けて米ドルが急落、ドルストが急反発で一日を終えています。
金曜日の米ドルはニューヨークまでは買われて最強通貨でしたがその後一転して売られ最弱通貨で一日を終えました。ドルインデックスは一時10/12の最高値を超える時もありましたが、前日の94.332から94.218へと反落しました。ドルインデックスはタイムサイクル的には11/1-10の天井圏はおそらく終了して11/4-15の底値圏に向かい始めたと思います。今週初は下がるでしょうン。一方、ユーロドルは10/25‐11/4の底値圏は一日遅れで終了、今週初は次の11/2-11の天井圏に向かって反発があると思われます。
メジャー8通貨のうち勝ち組では円が2日連続で最強通貨となり、それにキウィドルとユーロが続いています。一方、負け組では、残り5通貨は団子状態ですが、米ドルが最弱通貨となり、それにポンド、カナダドル、スイスフラン、豪ドルと続きました。
金曜日のドル円は雇用統計までは買われて上昇していましたが。以降強烈に売られ21:00に114.021円の高値を付け土曜日02:00に113.30円の安値を付けています。ドル円の一日の値幅は69.1ピップスと比較的大きな値動きでした。ドル円はタイムサイクル的には、依然として11/2-10の底値圏をトライしている値動きのようです。来週後半には11/8-18の天井圏に向かって反発上昇し始めると思われます。エリオット波動的にはd波の中にいますが、ほどなく上昇e波の動きと来るでしょう。
ドル円の動きは日米金利差の要因も大きいと思われますが、金曜日の米5年金利と日本5年金利差は前日の1.196%から1.147%へと急落しています。一方、ドル円も反落して終えています。日米10年金利差とドル円の相関は低くなってきていますが、日米5年金利差とは非常に強い順相関関係を保っています。中長期的には米国5年金利は上昇する可能性が高いので、ドル円も中長期的には上値を追いそうです。その5年金利は1.112%から1.059%へと下落しています。5年金利はサイクル的には11/1-9の底値圏に向かって下落中と思われますが、今週初までには反発上昇すると思われます。
クロス円は円が最強通貨だったのですべてのクロス円は下落しました。米ドルが急反落していますが、ドルはサイクル的にはすでに短期下げトレンドに入っているように見えますが、エリオットでは中期上げトレンドにいます。特に10/12の高値(94.512)を超えて引けると上昇の加速が起こりそうです。短期的にはクロス円の売りが狙い目かもしれませんが、長期的には買い場探しと思われます。
新興国通貨は10/21に公定歩合を2%切り下げたことでトルコリラ円は10/25に11.485円の史上最安値をつけた後12円近くまで戻す時もありましたが、それを越えられないで推移しています。メキシコペソ円はメキシコの利上げ観測で上昇して10/20、10/26につけた5.665円のダブルトップから急反落していましたがその後は横ばいから再び上値狙いです。
一方、コモディティではCRBインデックスは2014年12月以来の高値近辺から反落中でしたが、金曜日は反発しました。原油価格はOPEC+総会が40万b/d以上の増産はしないとしたことと雇用統計の数字が良好だったことで急反発しています。石炭は10/5の史上最高値270ドルから暴落して半値近く(141ドル)まで下落していましたが金曜日は落ち着き気味でした。
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昨日のYOUTUBE動画はドル円とポンド円です。