金曜日の日経225先物は前日のナイトセッションがじり高で終了したことを受けて30,270円でスタート、直後に売り優勢で09:45に30,170円まで下がりましたが、その後は強含みで30,360円まで2度上昇しましたが抑えられて30,350円で引けました。ナイトセッションは休場でした。

 

金曜日のアジア・太平洋株は中国のEvergrande(恒大集団)の不良債権問題が重しとなってまちまちで引けました。ただ、日本株は外人勢の買いで上昇しました。日経平均は0.6%プラスで引けています。またTopixも0.5%プラスで引けました。マザーズは2.1%ものプラスとなりました。中国の上海/深センCSI300は1.0%プラス、香港ハンセン指数も1.0%プラスでした。史上最高値から反落していたオーストラリアのASX200はオーストラリアの第2の州クイーンズランド州でコロナ感染者が爆発的に増加していることが嫌気され0.8%マイナスで引けています。二ュージーランドNZX50種グロス指数は1.2%プラス、インドのセンセックス指数は0.2%マイナスと史上最高値から少し反落しました。

 

金曜日のヨーロッパ株は前日から反落して週をマイナスで引けました。ドイツDAXは1.0%マイナス、フランスCACは0.8%マイナスした。英国のFTSEは0.9%マイナスでした。スペインIBEXは0.3%プラス、スイスSMI指数は0.8%マイナスで引けています。一方、米国株は9月のミシガン大消費者信頼感指数の伸びが予想を下回って10年ぶりの安値から抜け出せていないことで株価は週の中で最安値近辺で引けています。ダウは0.5%マイナス、S&P500は0.9%マイナス、ナスダックは0.9%マイナスで引けています。ただ、小型株のラッセル2000指数は0.2%プラスで引けました。カナダのS&Pトロント総合指数は0.5%マイナスで終えています。第二四半期にマイナス成長となって最近大きく株価が下がっていたブラジルのボべスパ指数は2.1%マイナスでした。VIX指数(恐怖指数)は米株が弱かったことで2.10ポイント上昇して引けは20.80でした。

 

金曜日の米ドルは前日に引き続き、断トツの最強通貨となりました。ドルインデックスは92.866から93.246へと3週間ぶりの高値で引けています。米ドルに続く勝ち組ではロンドンまで最弱だった円、ユーロ、ニューヨークオープンまで最強だった豪ドルが続きました。ポンドは一日を通して横ばいでした。一方、負け組では原油の下げのせいかカナダドルが断トツで最弱通貨となり、それにスイスフラン、キウィドルが続いています。各国別のニュースとしてはニュージーランドの8月PMIが出歌株のロックダウンのせいで先月の62.2から40.1へと壊滅的な数値となりました。英国の8月小売売上高が予想をはるかに下回る悪い数値した。ドル円は09:00に109.666円の安値をつけた後終日買われ22:00の110.078円の高値まで上昇しています。クロス円は円がドルに次ぐ勝ち組だったのですべて下がっています。ドル円の方向感がここ4週間くらい出ていませんでしたが先週水曜日に急落後木曜、金曜と急反騰しています。この上げは9/14‐24の天井圏に向かった値動きです。今週中にいったんのピークを付け9/20‐28の底値圏に向かって反落があるでしょう。新興国通貨ではトルコリラ円は今年4月以来の高値である13.30円台から再び急落し始めていて12.70円台まで売られています。

 

ドルインデックスは直近の高値をブレークしてサイクル的には9/13-21の天井圏に向かった値動きです。今週初にいったんのピークとなり9/20-27の底値圏に向かって反落するでしょう。ドル円の金曜日の値幅は41.2ピップスとか小幅な値動きでした。ドル円の動きは日米金利差の要因も大きいと思われますが、金曜日の米10年金利と日本10年金利差は前日の1.291%から1.306%へと続騰しています。一方、ドル円も続騰したので、日米長期金利差に順じた動きとなっています。最近ドル円と日米金利差の相関が再び強くなってきています。中長期的には米国10年金利が上昇する可能性が高いのでドル円も中長期的には上値を追いそうです。 

 

米国10年金利は前日の1.339%から1.365%へと続騰しました。タイムサイクル的には9/14‐21の天井圏に向かった値動きなので今週初はいったんピークとなり9/16-27の底値圏に向かって反発すると思われます。その他先進国の10年金利は例外なく上昇しています。日本の10年金利は0.048%から0.059%へと上昇しました。米国2年金利は0.221%から0.226%へと上昇しました。米国の10年金利と2年金利差は前日の1.118%から1.139%へと上昇しました。また金曜日の短期金利(3か月物)は高値0.050%、安値0.035%、引け値は0.040%と上昇しています。長期金利は上がっていますのでイールドカーブはスティープ化しています。

 

金曜日のメタル市場では、ドルが連日で急騰したにもかかわらず金は下がったものの底堅く推移しています。引け値は前日の1756.7ドルから1751.4ドルへと続落となりました。サイクル的には9/20‐28の底値圏に向かった値動きですので、今週も続落するでしょう。エリオット的には下降7波の中の5本目の下降e波内にいますが、この値動きは10/5ころまで続くと思われます。プラチナは923.3ドルから930.6ドルへと昨年11月以来の安値から反発しています。金プラチナのスプレッドは今年1月以来の高値を更新していましたが金曜日は833.4ドルから820.8ドルへと続落してしています。このスプレッドは昨年11月から縮小後、4月頭から反転拡大し続けています。銀は直近の高値(5/18の28.9ドル)から大きく下落中ですが、金曜日の引け値は22.795ドルから22.335ドルへと続落して先月のつけた今年最安値をトライしています。

工業メタルである銅は5/10に史上最高値4.888ドルを記録後続落していましたが、金曜日は4.2460ドルへと続落しました。サイクル的には先週の急上昇は9/13-22の天井圏は終了して9/20‐10/1の底値圏に向かった値動きのようです。銅は7波のH&S形を形成しそうです。銅の強さは銅の使用が大幅増となるEV市場の拡大と太陽光建設の拡大で銅需要が急拡大していたためと考えられていますが、中国当局のコモディティ規制が強化されて陰りが出てきています。

 

インフレヘッジ機能としては金か仮想通貨か?という2者択一の議論がありますが、直近になって金の上昇が止まり、仮想通貨も下落してきていました。

仮想通貨のうちビットコインはじわじわと高値を切り上げてきて52,956ドルの高値を付けたばかりでしたが、先週火曜日にエルサルバドルの法定通貨化で問題が生じたことで42,900ドルまで大暴落しました。現在は47,000ドル台ミドルで取引されています。RSIとの間にダイバージェンス出続けていたこと、また下げのモメンタムが強いので中長期的なピークになったと思われます。一方、イーサリアムは強烈に買われ先週金曜日に高値を更新していましたが9/7にビットコイン同様暴落しています。3009ドルの安値をつけ現在は3,300ドル台ミドルで取引されています。(イーサリアム÷ビットコイン)=0.05の比率が0.1くらいまで拡大するのではないかと市場では話題になっているようで、ビットコイン売りイーサリアム買いが続いていて一時0.082まで拡大してきましたが、直近では0.072へと急拡大から反落しています。リップルも他仮想通貨同様4/14に高値1.9637ドルから55%の大暴落してダブルボトムを形成していますが、その後続騰していて9/6には1.4154ドルまで上昇しました。その後ビットコイン同様暴落して0.927424ドルの安値をつけ現在は1.1ドルを割れて取引されています。

 

WTI原油価格はメキシコ湾を襲ったハリケーンアイダと暴風雨ニコラスが通過したことで石油生産設備やパイピラインが再開したこと加えサウジアラビアの原油出荷量が6か月間で最高水準となったとの報道で売られて、金曜日は72.61ドルから71.82ドルへと反落しました。ただ、EIAの在庫が大幅減だったことで下げは限定的でした。水曜日に発表されたEIA(米国エネルギー情報局)の9/10ベースの原油と石油製品在庫については、原油は予想354.4万バレル減から642.2万バレル減と大幅に減少幅が増加しました。また前週の152.9万バレル減よりも減少幅が極めて大きくなっていました。ガソリンは予想195.7万バレル減に対し185.8万バレル減と予想よりもわずかに在庫減となりました。ただし、前週の721.5万バレル減に比べてかなり在庫の減少幅は小さくなっています。暖房油などのその他石油製品については161.2万バレル減の予想に対し168.8万バレル減とほぼほぼ予想通り、また前週の314.2万バレル減よりも在庫減が減っています。また、水曜日早朝に発表されたAPI(American Petroleum Institute、アメリカ石油協会)の9/10ベースの原油在庫は、市場の予測は390.3万バレルの減少でしたが実際は543.7万バレル減と予想よりも在庫の減少幅が大きく出ました。また前週(288.2万バレル減)から減少幅が倍増しています。金曜日の原油価格は0.9%マイナスとなりましたが、ガソリンは0.2%マイナス、暖房油価格は0.1%マイナスとなりました。一方、天然ガスは金曜日5.3%マイナスと2014年2月以来の高値から反落しています。

 

その他コモディティですが先週CRBインデックスは2015年7月以来の高さで取引されていましたが、金曜日は0.8%マイナスと反落しました。昨年の4月から2.4倍にも値上がりしているトウモロコシは今年5月の高値から30%以上下落していますが、金曜日は0.4%マイナスでした。2016年から2倍になっている小麦は、今年8月以来の高みから下落基調が続いていますが金曜日は0.6%マイナスとなりました。大豆価格は昨年4月から2倍になっていますが、今年5月から反落中です。昨年の12月以来の安値まで下がってきていて安値を少しづつ切り下げていますが金曜日は0.9%マイナスでした。コーヒー豆は2019年5月から2.5倍もの上昇をしていましたが、7/26にピークを付けて以来20%ほど反落しています。再び強含んできていますが、金曜日は0.9%マイナスでした。ココアは0.3%プラスでした。昨年4月から2倍以上になっていた砂糖は金曜日は1.6%マイナスでした。。2017年2月以来の高値近辺から反落気味です。

 

木材は昨年4月から6.5倍もの値上がりが今年の5月まで続いていましたが、その時の高値から73%もの下落後最近再び反発気味です。金曜日は6.8%プラスでした。鉄鉱石はスティール生産の中国の需要が激減していて5月の高値から50%ほど下落していますが、昨年3月以来の安さをトライ中です。金曜日は3.4%マイナスでした。また石炭は昨年8月から2.6倍に値上がりしていますが、金曜日は0.9%プラスでした。バッテリー用のリチウムは変わらず、コバルトは変わらず、ニッケルは2014年5月以来の高値を更新して2012年年2年ぶりの高値を付けています。金曜日は3.1%マイナスでした。原材料価格の上昇はコストプッシュインフレの悪いインフレ材料につながる可能性がありますが、需要はどこからくるのか?中国での自然災害による農産物の不作と大雨によるダム決壊を防ぐための大放流で農地被害が急拡大している現況で今後も中国による食料輸入の急増は避けられないかもしれません。

 

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昨日のYOUTUBE動画は日経225とポンド円です。