先週金曜日の日経225先物は前日若干強含みで引けたナイトセッションを継いで29,930円でスタート、直後に29,850円まで下げる局面もありましたがその後バイデン・周の電話会談があったと伝えられ買いが入り30,160円で引けました。ナイトセッションは30,240円でスタート後30,350円の高値を付けた後急激な売りが入り29,910円の最安値を付けた後29,940円で引けました。

金曜日のアジア・太平洋株は概ねポジティブに引けています。日経平均は1.3%プラスで引けています。またTopixも1.3%プラスで引けました、マザーズは2.5%プラスと大幅上昇となりました。中国上海/深センCSI300は0.9%のプラス、香港ハンセン指数は1.9%プラスでした。史上最高値から反落していたオーストラリアのASX200は0.5%プラスで引けています。二ュージーランドNZX50種グロス指数は0.2%マイナス、インドのセンセックス指数は鉱工業生産高がポジティブサプライズで史上最高値圏で0.1%プラスで引けています。

金曜日のヨーロッパ株はまちまちで引けています。ドイツDAXは0.1%マイナス、フランスCACは0.3%マイナスでした。英国のFTSEは0.1%プラスでした。スペインIBEXは1.2%マイナス、史上最高値近辺で取引されているスイスSMI指数は0.5%マイナスで引けています。一方、米国株は生産者物価指数が予想を上回っていたことから売られて週を終えました。ダウは0.8%マイナス、S&P500も0.8%マイナス、ナスダックは0.9%マイナスと続落して週を終えています。ラッセル2000指数は1.0%マイナスで引けました。カナダのS&Pトロント総合指数は0.4%マイナスで8月以来の初めての週単位でのマイナスで終えています。第二四半期にマイナス成長となって最近大きく株価が下がっていたブラジルのボべスパ指数は0.9%マイナスでした。VIX指数(恐怖指数)は米株が続落したことで2.33ポイント下落して引けは20.94でした。

金曜日の米ドルはヨーロッパ時間帯までは売られていましたがニューヨークに入って戻しました。ドルインデックスは92.521から92.629へとわずかに上昇しています。勝ち組ではキウィドルが最強で、それに米ドル、ポンドが続いています。ユーロはニューヨーク時間に買われて結局横ばいで週末を終えました。一方、負け組ではどれも団子状態ですが、カナダドルが最弱、それに豪ドル、スイスフラン、円が続きました。ドル円は金曜日の10:00に109.696円の安値をつけ16:00に109.990円の高値を付けています。クロス円はキウィ円とポンド円が上昇、その他は横ばいか下落しています。ドル円の方向感がここ4週間くらい出ていません。中長期的な円安トレンドに入ったと思いますが、ドル円は短期的には9/8‐17の底値圏に向かって下落する局面もあると思いますが、日米金利差の動きを考えると株の暴落でもない限り来週以降は反発上昇すると思われます。新興国通貨ではトルコリラ円は今年4月以来の高値である13.30円台から再び下落気味で13.00円を挟む展開です。対ドルでは米ドルが強含みで上昇気味ですがドルマレーシアリンギットは急落しています。

ドルインデックスはサイクル的には9/7‐15の底値圏に向かって下がり始めたと思いますが、今週前半にもいったんの底打ちをして反発するでしょう。ドル円の金曜日の値幅は29.4ピップスと小幅な値動きでした。ドル円の動きは日米金利差の要因も大きいと思われますが、金曜日の米10年金利と日本10年金利差は前日の1.264%から1.296%へと反発しています。一方、ドル円も反発したので、日米長期金利差に準じた値動きでした。最近ドル円と日米金利差の相関が再び強くなってきています。中長期的には米国10年金利が上昇する可能性が高いのでドル円も上値を追いそうです。 

米国10年金利は前日の1.301%から1.344%へと反発しました。タイムサイクル的には9/1‐9の天井圏が終了し、9/7‐15の底値圏に向かった動きと思われますが、今週央までには9/14‐21の天井圏に向かって反発していくと思います。その他先進国の10年金利はニュージーランドを除いて例外なく反発上昇しています。日本の10年金利は0.037%から0.048%へと反発しました。米国2年金利は0.214%から0.215%へとわずかに反発しました。米国の10年金利と2年金利差は前日の1.088%から1.129%へと反発しました。また金曜日の短期金利(3か月物)は高値0.055%、安値0.040%、引け値は0.045%と変わらずでした。長期金利は上がっていますのでイールドカーブはスティープ化しています。

金曜日のメタル市場では、米ドルが強含みだったので金は下落しています。引け値は前日の1800.0ドルから1792.1ドルへと下落しています。サイクル的には9/6-15の底値圏に向かって反落し始めたと思われますが、今週央までには9/13‐22の天井圏に向かって反発するでしょう。エリオット的には上昇d波が終了したと思われますので、下げのe波がスタート、この値動きは10/5ころまで続くと思われます。プラチナは974.5ドルから956.5ドルへと4日連続下落して、昨年12月以来の安値を更新しています。金プラチナのスプレッドは825.5ドルから835.6ドルへと続伸して今年1月以来の高値を更新しています。このスプレッドは昨年11月から縮小後、4月頭から反転拡大し続けています。銀は直近の高値(5/18の28.9ドル)から大きく下落中ですが、金曜日の引け値は24.175ドルから23.900ドルへと下落しました。
工業メタルである銅は5/10に史上最高値4.888ドルを記録後続落していましたが金曜日は1ポンドあたり4.4520ドルへ急反騰しました。サイクル的には9/1‐14の底値圏が終了して9/13-22の天井圏に向かった動きのようです。銅は7波の拡大斜行三角形を形成しそうです。銅の強さは銅の使用が大幅増となるEV市場の拡大と太陽光建設の拡大で銅需要が急拡大していたためと考えられていますが、中国当局のコモディティ規制が強化されて陰りが出てきています。

インフレヘッジ機能としては金か仮想通貨か?という2者択一の議論がありますが、直近になって金の上昇が止まり、仮想通貨は下落してきていました。
仮想通貨のうちビットコインはじわじわと高値を切り上げてきて52,956ドルの高値を付けたばかりでしたが、火曜日にエルサルバドルの法定通貨化で問題が生じたことで42,900ドルまで大暴落しました。現在は45,000ドルを挟んで取引されています。RSIとの間にダイバージェンス出続けていたこと、また下げのモメンタムが強いので中長期的なピークになったと思われます。一方、イーサリアムは強烈に買われ先週金曜日に高値を更新していましたが火曜日はビットコイン同様暴落しています。3009ドルの安値をつけ現在は3,400ドル台ミドルで取引されています。(イーサリアム÷ビットコイン)=0.05の比率が0.1くらいまで拡大するのではないかと市場では話題になっているようで、ビットコイン売りイーサリアム買いが続いていて一時0.082まで拡大してきましたが、直近では0.075へと急拡大から反落しています。リップルも他仮想通貨同様4/14に高値1.9637ドルから55%の大暴落してダブルボトムを形成していますが、その後続騰していて火曜日は1.4154ドルまで上昇しました。その後ビットコイン同様暴落して0.927424ドルの安値をつけ現在は1.1ドルを割れて取引されています。

WTI原油価格は9/2にOPEC+の現状の減産幅拡大合意案を維持するとの報道で売られはじめましたが先週は底堅く推移しています。金曜日は前日の68.14ドルから69.72ドルへと反騰しました。昨晩発表されたEIA(米国エネルギー情報局)の9/3ベースの原油と石油製品在庫については、原油は予想461.2万バレル減から152.9万バレル減と減少幅は予想よりもかなり小さくなりました。また前週の716.9万バレル減よりも減少幅が大きく下がっていました。ガソリンは予想339.0万バレル減に対し721.5万バレル減と予想よりも大きな在庫減となりました。また前週の129.0万バレル増よりも大幅に在庫減となった形です。暖房油などのその他石油製品については261.7万バレル減の予想に対し314.2万バレル減と予想よりも減少幅が大きくなりました。また前週の173.2万バレル減よりも大幅な在庫減となったことになります。また金曜日早朝に発表されたAPI(American Petroleum Institute、アメリカ石油協会)の9/3ベースの原油在庫は、市場の予測は383.2万バレルの減少でしたが実際は288.2万バレル減と予想よりも在庫の減少幅が小さく出ました。また前週(404.5万バレル減)よりは在庫減少幅が縮小しています。金曜日の原油価格は1.6%プラスとなりましたが、ガソリンは2.6%プラス、暖房油価格も1.5%プラスとなりました。一方、天然ガスは金曜日1.9%マイナスとなり2014年2月以来の高さから反落して取引されています。

その他コモディティですが金曜日のCRBインデックスは2015年7月以来の高さで取引されていますが、金曜日は0.9%プラスでした。昨年の4月から2.4倍にも値上がりしているトウモロコシは今年5月の高値から30%以上下落していますが、金曜日も安値を更新して反騰、1.5%プラスでした。2016年から2倍になっている小麦は、今年8月以来の高みから下落基調が続いていますが金曜日は0.5%マイナスとなりました。大豆価格は昨年4月から2倍になっていますが、今年5月から反落中です。昨年の12月以来の安値まで下がってきていて安値を少しづつ切り下げていますが金曜日は1.3%プラスでした。コーヒー豆は2019年5月から2.5倍もの上昇をしていましたが、7/26にピークを付けて以来20%ほど反落しています。再び強含んできていますが、金曜日は0.3%プラスでした。ココアは直近の高値から2.6%マイナスと続落しています。昨年4月から2倍以上になっていた砂糖は金曜日は2.3%マイナスと続落でした。2017年2月以来の高値近辺から反落気味でしたが再び高値をトライ中です。
一方木材は昨年4月から6.5倍もの値上がりが今年の5月まで続いていましたが、その時の高値から73%もの下落後最近再び反発気味です。金曜日は1.8%プラスでした。鉄鉱石は中国からの輸入が減っていることで5月の高値から38%ほど下落していますが、昨年11月以来の安さをトライ中です。金曜日は変わらずでした。また石炭は昨年8月から2.6倍に値上がりしていますが、金曜日は0.1%プラスでした。バッテリー用のリチウムは変わらず、コバルトは変わらず、ニッケルは2014年5月以来の高値を更新して2012年年2年ぶりの高値を付けています。金曜日は1.1%プラスでした。原材料価格の上昇はコストプッシュインフレの悪いインフレ材料につながる可能性がありますが、需要はどこからくるのか?中国での自然災害による農産物の不作と大雨によるダム決壊を防ぐための大放流で農地被害が急拡大している現況で今後も中国による食料輸入の急増は避けられないかもしれません。

 

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昨日のYOUTUBE動画は日経225とポンド円です。