月々のローンの支払いは、たぶん大丈夫と思っていても、

将来長い期間に渡って、本当に支払っていけるのか、

不安に思われる方もいるのではないでしょうか。

 

そこで、マネープランを作成して確かめる事が大切だと思います。

 

人生での大きな出費は、住宅ローンだけではありません。

お子さんがいるなら、教育費の事も頭に入れておかなくてはいけませんし、

老後の生活費も用意しておく必要があります。

 

月々の返済額がいくらなのか、というのはもちろんとても大事ですが、

物件を買った後の、将来の家計の収支と貯蓄残高がどうなるかを予測しておく事が大切です。

 

家計の収支と貯蓄残高の推移を、キャッシュフロー(お金の流れ)と呼びます。

将来のライフプラン、それに沿ったキャッシュフローを1つの表にまとめたものが

ライフプラン&キャッシュフロー表です。

 

まず、下記の情報を明確にします。

①家族構成、年齢

②現在の金融資産(現金、株など)

③現在の収入(世帯全体)

④現在の支出(生活費、住宅費、教育費、税金など)

⑤将来の収入(年収の上昇分、退職金、満期保険料など)

⑥将来の収支(旅行、車購入など)

⑦加入中の保険、年金

⑧将来のライフイベント(子供の進路、セカンドライフなど)

 

※簡単に言ってますが、普段家計簿をつけていない場合はこれを把握するのも大変だったりはします…(^▽^;)

 

情報を入力し、表を作成します。

※無料で使えるキャッシュフロー表をネットで探してみましたら、こちらのサイトに

テンプレートがありとても便利なので紹介させて頂きます。

 

 

 

キャッシュフロー表を作成したら、

①金融資産残高がマイナスにならないか

②教育費がピークの時に、家計は大丈夫か

③老後資金は蓄えられるのか

上記の点を確認しておきます。

 

特に金融資産残高がマイナスにならない事が大事です。

マイナスになると、新たに借金が必要になってしまいます。

 

教育費も大学無償化という話も上がっていますが、

子供が3人以上、年収制限など条件があるようなので、

 

 

最新の状況を確認しておくと共に、無償化の対象になればラッキーという気持ちで

備えておくに越したことはないと思います。

 

住宅ローンを組んだ当初にどんどん住宅ローンの繰上返済をして、いざ教育費がピークの時に

変動金利が上がってしまい貯金がなくなってしまうというケースもあるようなので、

教育費と繰上返済のバランスはとても重要です。

 

この表を作成する事によって、ご夫婦でお互いが考えているライフプランを話し合うきっかけになりますし、

住宅購入後にその理想のライフプランが実現できるのかを確認することができます。

住宅ローンを返済する事だけが、人生の目的ではないはずです。

ローン返済に追われて、やりたい事が全然できないような生活なら、

現時点で住宅を購入することや、購入物件の見直しを検討する必要もあると思います。

 

キャッシュフロー表で収支バランスが悪い結果が出た時は、対策を考えます。

 

【収入を増やす】

例えば奥様が専業主婦であれば、収入を増やす為に奥様がパートに出たり、正社員になったりなどして

世帯年収を増やす対策が考えられます。

【支出を減らす】

支出を抑える為に、固定費や変動費など生活費全体の見直しをするのも良いでしょう。

【今あるものを育てる】

老後資金の不足分を長期的、安定的な資産運用で増やすという対策も考えられます。

 

また、住宅ローンを組むときは、いま入っている生命保険を見直すチャンスです。

住宅ローンを組むには通常、団体信用生命保険(団信)へ加入しなければいけません。

 

団信は住宅ローンに限定した生命保険で、加入者がローン返済中に死亡したなどの場合に、

未返済分を加入者に代わって保険会社が返済し、精算する仕組みです。

 

つまり、住宅ローンと同額の生命保険に新たに加入することになる為、

これまで加入していた生命保険の保険金額を減額して、支払保険料を下げることができます。

 

安くなった分は貯めておいて、住宅ローンの繰上返済に使うというのも良いと思います。