クワイエット・ストーム②
(①からの続き)
アルバム全体としては80年代のQuincy Jonesワークス
Stevie Wonder、Bill Withers、Grover Washington Jr.など
いわゆるブラ・コンを思い浮かべさせると共に
Toto、Boz Scaggs、Kenny Logginsなど
いわゆるAORのテイストも感じさせるもの。
黒いんだけど、でも真っ黒ではなく
適度に白さもあるソウル・ミュージックと言うか。
Heatwaveの「Star Of The Story」もカヴァーしているのですが
まさにRod Temperton在籍時のHeatwaveがやっていた
ミディアム・スローの美メロ・ソウル
そんな雰囲気かもしれません。
僕が若い頃
大人ってのはこういう音楽を聴くんだろうな~
なんて想像していたのがこれなのです。
それにしても
今年に入ってからYorubaは
密かにいいアルバムを出しています。
イタリアのシンガー・ソングライター
Gabriele Posoの『From The Genuine World』は
フォーク、ソウル、ジャズに
イタリアや地中海周辺のトラッドのエッセンスを取り入れた
独特の世界観を持つアルバムでした。
これはSimbadも絶賛してましたよ。
Jimmy AbneyとGabriele Posoに比べると
クラブ・ミュージック寄りですが
コンゴ共和国出身のマルチ・クリエイターAfefe Ikuによる
『Artifacts Of Pottery Vessels』も
アフリカ音楽、エレクトリック・ミュージック
ジャズ、ディープ・ハウス、デトロイト・テクノなどが融合し
近年のアフロ・ハウスの中では出色の出来でした。
でも、これらのアルバムが
何故か日本発売が無いというのは
どう考えても悲し過ぎます。
(Gabriele PosoとAfefe Ikuは
インポート盤は入ってきてるようですが)
せめてJimmy Abneyは
どこか日本盤でライセンス発売してくれるところ
無いでしょうか?