アナログ愛
一つ前のブログで
quasimodeのリリパの告知をしましたが
今回のゲストDJであるJazzanovaのJurgenも
先週既に来日していて
今は日本の他の都市をDJで廻っているところでしょう。
今回は札幌に初めて行くみたいで
とても楽しみにしていました。
Jurgenは
日本に着いたすぐその足で
DMRにも来てくれて
レコードを大量に買っていきました。
主に日本でしか出ていない
リイシュー盤だったのですが
日本盤のジャケットの仕上げも含めたクオリティは
海外でも本当に評価が高いのです。
こうしたものもある種の職人的な技法でもあり
レコードがどんどんと無くなっていく現在
そうした技術者の方が少なくなっていくことは
非常にもったいないことだと思います。
先日、Groove誌の取材で
『アナログ愛~レコードのよさを語る』(仮題)
というページで話したのですが
レコードの良さとは音楽のみならず
ジャケットのアートワークも含め
トータルで鑑賞すべきものだという点があります。
ライナーなどの記録物
録音技術を結集した音質
それらも含まれます。
僕はデジタル否定論者ではありません。
アナログとデジタルのそれぞれよいところを取り入れ
両者がうまく共存していけばいいと思っています。
ただ、個人的には
アナログ盤は自分にとっての財産であり
また後世に残していくべき記録物
大げさに言えば美術工芸品だと思いますので
ただ利便性だけを取ってデジタルに切り替える
そうした気は全くありません。
「CDJの場合だとターンテーブルでは出来ないプレイも可能になり
よりテクニカルで幅広いアイデアも試すことができるんだ」
「アナログ盤はクラブの音響システムに音質が左右されることが多く
音響設備がわからない初めて行くようなクラブでは
比較的に音質の差が出ないCD-Rでプレイするんだ」
それぞれkarizmaとGilles Petersonが言ってました。
これらの理由でDJがアナログ盤を使わないというのはわかります。
しかし、単純に運ぶのが重いから
ダウンロードに比べて高いから
といった理由でレコードを使わない
これはプロを名乗るのであればどうかと思います。
だって、自分の商売道具なわけですし
お客さんを楽しませることを仕事とするのに
自分の都合で楽な方向に進んでいいのかなと思います。
プロスポーツ選手が
道具をケチったり
持ち運びが楽なもので済ませる
なんて有り得るでしょうか・・・。
ともかく、JurgenはプロのDJであるし
プロの音楽愛好家であるから
いつも欠かさずレコードをチェックし
こちらがそんなに買って大丈夫なの
と言いたくなるくらい豪快に買っていってくれるのです。
同じJazzanovaのAlexもそうですが
今までも日本で見つけたお宝レコードや
あっと驚く隠しネタは数知れず。
恐らく、地方のツアーに言っても
レコードを買いまくっていることでしょう。
今回はどんな収穫があることやら。