TCJF2007無事終了 | 小川充オフィシャルブログ

TCJF2007無事終了

昨夜、TCJF2007が無事終了しました。

僕はquasimodeがライヴをやってる頃に

ageHaに到着したのですが

既にお客さんは満杯状態。

楽屋も出演者が勢ぞろいして

皆思い思いに話に花を咲かせたり

出演前の最終チェックをしたりと

否が応でも盛り上がっていきます。


そしてChristian Prommer率いるDrumlessonのライヴ。

ピアノ・トリオ+パーカッション

そしてChristianはラップトップによるエレクトロニクスと

パーカッション&MCで参加。

CDで聴くよりラテン度がアップしたアレンジで

特にドラム教室とネーミングがあるくらい

ドラムとパーカッションによるダイナミックなリズム・セクションは圧倒的。

そして通常のアコースティックなジャズ・バンドのライヴとは違い

ChristianがPCでSE処理したり

打ち込みのビートに徐々に生ドラムが入っていったり

「Beau Mot Plage」では

オリジナルのIsoleeのコーラス・パートをシンクロさせたりと

ジャズ・ライヴの新たな可能性を見せるものでもありました。


こうしたジャズのライヴではありえないくらい

お客さんも熱狂して踊る、踊る、踊る。

そして「Strings Of Life」でフロアは爆発し

アンコールではアルバムにも入ってなかった

「Hi-Tech Jazz」カヴァーもと

充分に堪能させてもらいました。


その後はDJ KAWASAKI + Gordon Chambers。

こちらもいきなり1曲目からヒートアップでフロアをロック。

そして他のエリアも見に行ったのですが

テントではKarizmaからRainer Trubyにバトンタッチするところ。

テック・ハウスというこのテントでしたが

いざ蓋をあけてみると思いのほかソウルフルな感じで

KarizmaにしてもRainerにしても

根本にはソウルがあるんだなと再確認。

Rainerの1曲目は

12/5発売のReel Peopleのニュー・アルバム

『Seven Ways To Wonder』に収録された

「Alibi」のRasmus Faber Remix。

これはヤバいです。


そして再びアリーナに戻り

Shuya Okino's United Legends Live Set。

まずClara Hillが登場し

Sleep Walkerをバックに「If It Is Love」。

Sleep Walkerもライヴ用にパワフルで躍動感のある演奏となってました。

CDでは可憐なイメージのClaraの歌ですが

ライヴでは全身を使ってエネルギッシュに歌い

まるでロック・シンガーのライヴを観ているかのよう。

実はこの夜の最後

出演者全員によるスペシャル・ジャム・セッションがあったのですが

そこでClaraはドラムも叩いてました。

恐るべし。


そしてDivinitiが「Shine」で登場。

Claraと違って堂々たる歌いぶり。

でもとてもきれいな歌声。

フロアのヴォルテージもますますヒートアップしていきます。

次はFertile GroundのNavasha Daya。

「Thank You」を歌うのですが

まさにアフリカの女王とでもいうべき出で立ちで

その存在自体で既にフロアを圧倒。

伸びのある声でスキャットを繰り出し

彼女は以前Fertile Groundで来日した時に観ているのですが

やはりその人間離れした驚異のパフォーマンスは鳥肌が立ちます。


そしてSleep Walkerからバトン・タッチして

Root Soulが演奏を引き継ぎ

再びClara Hill

Diviniti

Navashaが登場。

同じ曲を別のアレンジで再度聴かせるという試みだったわけですが

Root Soulはラテン色の濃い

よりクロスオーヴァー度アップの演奏。

しかもPirahnaheadがギター演奏という贅沢きわまりない編成。

2バンドと3シンガーによる共演は

まさにLegendsに相応しい一夜限りのスペシャル・セットでした。


さて、僕はと言うと

United Legends Live Set終了後

Island Bar LoungeでDJ。

予告通りに全てアナログ盤でモダン・ジャズ・セット。

プレイ・リストは以下の通りです。


1. Gustav Brom / Nostalgy (Supraphon) 1968

2. Karin Krog / Karin's Kicks (Philips) 1964

3. Piero Umiliani / Notte In Algeria (Cam) 1963

4. Agrupacion Nuevo Jazz / Menorama (?) 1960

5. The Harry South Big Band / Newtyme Waltz (Philips) 1968

6. The Jazz Five / Still Life (Riverside) 1960

7. Dick Grove Orchestra / Little Bird (Pacific Jazz) 1963

8. Chris Woods / Modus Operandi (Delmark) 1978

9. Dieter Reith Trio / A Happy Afternoon (Saba) 1966

10. Bossa Tres / Imprevisto (Forma) 1965

11. Mike Westbrook Concert Band / Waltz (Deram) 1968

12. The Interpreters / Time Is Of The Essence (Cadet) 1965

13. Andy And The Bey Sisters / A Taste Of Honey (Prestige) 1964


僕自身も今年『Hard Bop & Mode』とか

『Essential Blue』を出したのですが

そうしたハード・バップやモードを

クラブ・ジャズを通して振り返る

そんな選曲であり一夜であったと思います。