Legendたち
昨日、ブルーノート東京で
Dee Dee Bridgewaterのライヴを観てきました。
Dee Deeは親日家で
ここ数年は毎年のようにブルーノートに来ていますが
僕は4年前に観て以来です。
初日の1stステージを観たのですが
彼女も日本で
ブルーノートで公演をやるのはとてもハッピーなことのようで
終始笑顔を絶やさず
楽しそうに歌っていました。
曲目は最新アルバム『Red Earth』と
前作『J'ai Deux Amours』からのナンバーで構成されていました。
彼女のデビュー・アルバム収録曲にして
『Red Earth』でも再演した「Afro Blue」
Wayne Shorterの曲で
Dee Deeが歌詞を新たにつけた「Footprints」
その他「Speak Low」などもやりました。
しかし、とても今57才とは思えない若さで
イッセイ・ミヤケの衣装からのぞく肌の艶
筋肉の衰えていない二の腕など
一流のパフォーマーは
一流のアスリートと同じなのだなと思います。
そして彼女は非常に表情豊かな人で
体全体を使ってダイナミックに歌う姿は
本当に迫力一杯で
ついつい一挙手一投足に目が奪われます。
そして円熟した大人の女性の顔と
同時に童女のような可愛らしさをいまだに持ち続けるところは
本当に感心します。
彼女のステージでは曲間の長めのトークがお決まりで
アメリカのユーモアとフランスのエスプリが混じった
そして時にエロチックな小噺など
観ている人を飽きさせません。
正真正銘のエンターテイナーです。
ステージ後は楽屋にお邪魔させていただいて
彼女のことも紹介している
『Spiritual Jazz』をプレゼントしてきました。
浴衣姿になってくつろいでいたのですが
とても喜んでもらえて
僕も感激しました。
Dee Deeは僕にとって伝説の1人なのですが
最近、伝説が相次いで亡くなられています。
8/18にはJon Lucienが64才で
8/22には富樫雅彦さんが67才で亡くなられました。
心より御冥福をお祈りいたします。
富樫さんは日本が世界に誇るドラマー/パーカッション奏者で
交通事故で下半身不随になりながらも
見事に復活して
そうした事故やハンデがさらに自己の音楽性を研ぎ澄まさせていった
もの凄い人です。
Robert Wyattの和ジャズ版と僕は思っています。
Jon Lucienは言うまでもなく
クラブ・シーンでも人気の高いヴォーカリストで
「Listen Love」
「Would You Believe In Me」など
忘れることの出来ない名曲を残しています。
03年にNYで行われた公演から「Sunny Day」が
Snowboyのコンピ『The Hi-Hat』にも収録されてますが
その音源は物凄くパワフルでエネルギッシュなもの。
でも、それ以降は健康を害していたという話を耳にしていました。
実はちょっと前にコットン・クラブに来ていたのですが
僕はそれを観ず終い。
その時すでに病魔に冒され
かなり体は衰弱していたという話を聞きますが
本当に死の直前の公演だっただけに
後悔されます。
今日は夜にTHE ROOMで
quasimodeのプレ・リリース・パーティーがあり
DJをやるのですが
僕はこうしたLegends(伝説)の人たちに捧げて選曲しようかなと
レコードを選ぶにあたってふと考えたりしています。
今回のquasimodeのアルバムに参加しているCarmen Lundyも
僕にとっては伝説の1人です。
それから現在
沖野修也さんの『United Legends』のリミックス・アルバムの
(正確に言えばSleep Walkerによるリワーク集)
ライナーノートを書いているのですが
Sleep Walkerなどは同時代を生きる伝説でもあります。
自分にはこうした伝説と呼べる人が沢山いて
本当に幸せだなと
改めて思ったのでした。


