re:jazz | 小川充オフィシャルブログ

re:jazz

昨日は横浜のモーション・ブルーで

re:jazzの公演がありました。

re:jazzはご存知だと思いますが、

クラブ・トラックのクラシックと言われるものを

ジャズの生演奏でカヴァーするというプロジェクト。

今までに3枚のアルバムと

リミックス・アルバムをリリースしています。

最新作は『Expansion』

[re:jazz]
Expansion

ドイツ人のMatthias Vogtというピアニストを中心としたユニットで

基本的にはアルバムを制作する為だけにメンバーが集められたのですが

1stが好評で2作目、3作目とシリーズ化され

バンドとしてライヴも行うようになりました。


Matthiasは以前DJとしても来日したことがあるのですが

テック・ハウスのユニットMotorcitysoulや

ピアノ・トリオのMatthias Vogt Trioでアルバムも出したりと

幅広い活動を行う豊かな才能の持主。

アコースティックなジャズもやれば

打ち込みのクラブ・トラックも作るという点では

日本の吉澤はじめさんに共通する部分もあります。


バンドは6人編成で

プラス紅一点のヴォーカリストInga Luhning。

彼女もNeedsのレーベルから「All Over」というハウス作品も出してます。


re:jazzはファーストのライナーノートを書かせてもらい

またずっとDMRでもプッシュしてきたアーティストの一つ。

個人的にも思い入れの深いアーティストです。

以前、レーベルの方から日本でライヴが出来ないだろうかと相談されたこともあり

その時はタイミングが合わなくて出来なかったのですが

今回ようやくそれが実現したわけです。


昨日は2ndステージを見に行ったのですが

立ち見席も出るくらいの大盛況。

やはりre:jazzの日本での認知度の高さを伺わせます。


ステージは『Expansion』からの楽曲を中心に

1stや2ndからの楽曲も織り交ぜ

Ingaもいるのでヴォーカル曲中心の構成となりました。

激しくタイトな演奏を聴かせるというバンドではなく

落ち着いた雰囲気でリラックスして聴かせるバンド。

「Rock It」のボッサ・ヴァージョンのように

スムース・ジャズとしても通用する音楽です。


パーカッション奏者やギタリストも加わっているので

やはりラテン的なアレンジの曲が一番映えます。

「Promised Land」あたりがよかったかな。

基本的にはアルバムのアレンジに忠実に沿った演奏でしたが

この曲の場合は前半のヴォーカル・パートが終わって

後半にはラテン・ジャズ的なジャム・セッション・パートがあり

盛り上がりました。

名前は知らないけど

アフリカかどこかの土器のようなパーカッションを持ち出して

タブラとディジュリドゥが組み合わさったような音を出して

観客の視線が集中するような一幕も。


Matthiasは決してうまいピアニストではありませんが

でもリーダーとしてバンドを統率し

自分は敢えてサポート役に回り

その他のメンバーに華を持たせる

そんな余裕の感じられるステージでした。


Ingaもジャズだけじゃなくて色々な歌を歌える人で

だからステージもジャズの格式ばった感じは微塵もなく

ジャズを全然知らない人が聴いてもすぐ溶け込めるものだったと思います。

MatthiasとIngaの関係は

かつてのSteve KuhnとKarin Krogの関係を思い起こさせるものでもありました。


そしてアンコールは「Keep On Movin'」で締めたわけですが、

今回の公演はカメラを回していて

DVDとして編集される模様。

そちらもどんなものになるのか楽しみです。