チャレンジとは? | 小川充オフィシャルブログ

チャレンジとは?

2006年のK-1グランプリが先程終了しました。

セーム・シュルトが連覇して終わったのだけれど、

ジェロム・レ・バンナ、アーネスト・ホースト、

そしてピーター・アーツとの戦いと、

全てが歴史に残るような凄い試合ばかりで

見ている方としては本当に満喫出来ました。

そうした歴戦の猛者たちが背負った

K-1の歴史の重みを跳ね返すシュルトの強さは本物です。


で、ホーストはこの試合を最後に引退しました。

最後までボロボロになるまで戦い続けたホースト、

敗れたとは言え、まさに完全燃焼だったのではないでしょうか。


今年は多くの内外の有名スポーツ選手が引退しました。

金メダリストの荒川静香選手に始まり、

中田英寿選手、ジネディーヌ・ジダン、

新庄剛志選手、ミハエル・シューマッハ、

そして最近ではイアン・ソープの電撃引退と、

夫々に理由は様々だと思いますが、

でも皆、完全燃焼しての引退だと思います。


彼等のような一流中の一流スポーツ選手の場合

肉体的な限界というものもありますが、

それ以上に精神的なものが大きいのではないでしょうか。

肉体的にはまだまだイケるのにと

傍から見れば思うこともありますが、

でも精神的にチャレンジするものが無くなったら

本人としてはもう競技を続けられないのかも知れません。


中田選手も、イアン・ソープも

まだ続けることは肉体的には可能なのでしょう。

でも、サッカーにしても、水泳にしても

そこに自分がチャレンジすべきものが見出せなくなったと感じ、

引退したのではないでしょうか。


そして、彼らは新たにチャレンジすべきものを探す為に、

第2の人生に旅立ったわけです。

つまり、彼等は競技という戦いに疲れたから引退したのではなく、

新たな冒険を求めて引退したのです。

彼等にしてみれば、チャレンジする場所が

競技場から別の世界へと変わっただけのことなのかも知れません。

一流のアスリートだからこそ、

常にチャレンジし続けるのではないでしょうか。


冒険や挑戦をしている人は、

何もスポーツ界には限りません。

僕の身近なところにもいます。


昨日、沖野修也さんの1stソロ・アルバム

『UNITED LEGENDS』のプレリリース・パーティーが、

ユナイテッド・シネマ豊洲のラウンジ『Breathe』で行われました。

アルバム・ジャケットのスタイリングを担当した

スタイリストの祐真朋樹さんとのトーク・ショーもあって、

沖野さんならではの洒落たパーティーでした。


沖野さんの凄いところを挙げればキリが無いのですが、

僕が感じる一番凄いところとは

いつもチャレンジしているというところです。

音楽を作る上でも、DJをする上でも、

プロデュースをする上でも、

それ以外にも執筆活動やクラブの運営、

そして色々なイベントを仕掛けたりと、

まるでチャレンジすることを楽しんでいるかのようです。

この『Breathe』も沖野さんが音楽プロデュースをしているのですよ。


夫々に成功を収めているわけですが、

でもその成功を満足とはせず、

常に新しいこと、新しい世界を探そうと

日々努力している方だと思います。

で、そうした努力している姿を人に見せないところは、

イチローとか中田とか、

トップ・アスリートのそれに近いものがあるのではないでしょうか。

沖野さんと接していると、

僕も頑張ってチャレンジしなければと

いつも思うのです。


今回のソロ・アルバムは

まさにそうした沖野さんのチャレンジする精神、

その集大成だったのです。

沖野さんがこのアルバムでどういった冒険をしたのか、

それは僕の拙文によるライナーノートを読んで下さい。

沖野修也
UNITED LEGENDS