社長歴36年 元ベンチャー企業社長の言葉 -12ページ目

社長歴36年 元ベンチャー企業社長の言葉

経営歴36年。波乱万丈、成功と裏切り、でも人生は素晴らしい

今年に入り、テレビや新聞、週刊誌等々で、ドライバー不足が深刻で現場が大変な状況であると報道されています。

ここにきて、ヤマト運輸が宅配の荷物抑制を検討とも報道されています。先週のガイヤの夜明けでもヤマト運輸の現場の大変さが放映されていました。

正直、同業として注目される事や、現場の実情を知ってもらう事はいい面もあります。しかし、逆に求職者から悪いイメージが付いてしまい、更に人手不足が進んでしまうのではないかと危惧しております。


私は、30年近く物流業界を経験していますが今騒がれているドライバー不足は、実は今に始まった問題ではありません。以前から、多少世の中の景気に左右されつつも、ずっとドライバー不足はありました。また、近年のスマホの普及やネット通販の拡大などにより宅配の需要が増えたのは事実です。


では、ドライバーの働く環境はどうでしょうか。
私は、約30年の業界経験の中で、トラックドライバーとして実際にハンドルを握っていた経験もあります。当時からみれば、雇用者側はドライバーに対して無理な要求はできなくなりましたし、業界全体が人材不足となっているため、労働環境を見直す企業は増えたように感じます。
また、時代の流れに合わせ労働時間も短縮傾向になりつつあり、全体的に働く環境は良くなってきたのではないでしょうか。
その分、ケタ外れに稼ぐことはできなくなりましたが、普通のサラリーマンと同じで、週末も休め普通の時間に帰れる仕事になった事を考えると、ドライバー職は悪い仕事ではないと思います。

ただ言えるのは、いつの時代でも宅配(個人宅へ荷物を届ける仕事)は、ドライバー職の中でも大変な仕事です。しかし、ドライバー職のレベルを高める上では、人を育て地図を覚えドライバーとして仕事の基本を作る上で、こんなにベストな仕事はないと思っています。

 

佐川急便を傘下に持つSGホールディングスも上場を検討していると報道されています。いよいよ上場か、と思うOBの方も多いのでないでしょうか。


物流業界は、労働環境が改善してきているとはいえ、まだ完璧ではありません。その点では当社も現状に満足することなく努力し続けていかねばなりません。

 

結局、最後は何事も人です。
荷物を出す側、荷物を受け取る側も、運ぶ人の気持ちを考え接する気持ちさえあれば今の物流問題も少しは解決できるのでないでしょうか。消費者が過剰なサービスを要求しなければ今の物流問題は多少解決できると思っています。

当社も社会インフラの一端を担う企業として、謙虚に現場を考え、お客様を理解し、企業として努力し続けていきます。