ベンチャー精神を失った会社の弱さ | 社長歴36年 元ベンチャー企業社長の言葉

社長歴36年 元ベンチャー企業社長の言葉

経営歴36年。波乱万丈、成功と裏切り、でも人生は素晴らしい

ベンチャーとは響きはいいのですが、シンプルに言えば弱小零細中小企業の


どれかです。リーマン以前のように会社立ち上げから資金が集まり運転資金


も潤沢なベンチャー企業は今はいないでしょう。また、当社のように創業16年


をすぎた会社が、ベンチャーだと発言するのは本来はおかしな話で経営の言


い訳と取られてもおかしくないと思います。



皆さん知ってますか。ヒルズ族の今って記事を週刊誌で読みましたが、名前は


書きませんが、え!あの人もって感じで私も羨ましく繁栄していたベンチャー企業


が衰退どころが夜逃げ同然で逃げる経営者、株主からクビを宣告された、破産


して海外に逃げた、、、、、もちろん全員ではないですが、ヒルズ族系をたどれば


半分以上の企業がおかしな状況になっているそうです。メディアに持ち上げられ


お金もジャブジャブ使えた企業が衰退するとどうなるのかは、小さいながらも


歴史の流れの中で中小企業の当社でも同じ悲しさを理解できます。



リーマン以前であれば何の商売とは言いませんが8割以上の会社が、増収増益


は出せたと思います。また、赤字であっても銀行もお金は貸す、景気もいい取りあ


えず会社は回る企業が多かったと思います。それがリーマン以降激震が走り世界


中が不景気となり昨年も酷かったが、今年は3.11の大震災とアメリカ、ヨーロッパ


経済の悪化による円高打撃など、これでもかの悪条件の中に日本は入っています。


この中で生き残りベンチャー企業を継続させるには、それはそれは並大抵な努力


では生き残れないと経営者は自覚してます。現在の企業で増収増益ができるのは


15%、残り85%は減収減益が当たり前の時代になりました。これからもこの流れは


続くでしょう。統計・歴史上分析しても日本の衰退は致し方ない状況になってます。



そこで問題なのは、これだけ悪い状況が蔓延すると人はそれが当り前と思い攻める


より守りに入るのが日本人の気質です。会社も同じで創業まもない頃のようなギラ


ギラした攻めの感覚を忘れ経営者も社員も攻めの行動をしなくなり結果論ますます


状況を悪化させるのが現実だと思います。



当社も私が26歳から創業して現在43歳ですから実際は17年経営者をやってます。


ある意味では17年間何とか会社を潰さず生き残ってこれたのですから運も良か


ったのかもしれませんが、この17年間で何度もシラバをくぐってきましたが、さすがに


ここまで日本の経済が悪化するとは夢にも思いませんでした。経営者の一番の元気


の元は、売上と利益です。儲かる商売を見つけた時ほど楽しいものはないのですが、


リーマン以降まわりを見ても儲かっているな!って商売が本当に少なくなりました。


つまり儲ける事ができないという事は、経費削減で守りを強化するのか、一か八かで


勝負に出るのか二つに一つです。何もしなければ衰退の一途をたどるでしょう。


そして、経営者が諦め逃げに入れば会社は潰れることになるでしょう。今の世の中


で会社の為、社員の為、仕入先の為と、死に物狂いで資金繰りしてやりくりしている


企業も多くあると思います。しかし、時としてそれがはたしていい事なのかどうなのか


と思えるほど今の日本は、夢のない国になっています。だからこそ経営者自らが


意地を張り一人悩み苦しむのでなく社員達にも本音でぶつかるべきなのだと思います。



残念ながら経営者と社員は違います。社長が思うほど真剣に経営まで考えてはくれま


せん。もちろん社長がそれを望むのはおかしいのかもしれませんが、これからの時代


は、社長も社員も同じ目線の経営感覚で経営をしていかないと会社はよくならないの


だと思います。



昨日熊本で農業生産分野で成功している社長様と会食をさせて頂きましたが、大変


印象的だった言葉が



「私は人をクビにしません」


「私の会社は終身雇用です」


「人事は年功序列です」


「これが日本の良さであり過去日本経済を発展させてきた原動力です」



このお言葉ズキーンとくるものがありました。


確かに私もそうですが、外資の経営方針を導入して人に対しても成果主義ではないです


が似たような形態をもちいた結果、人が育っていない現実を知りました。地方で成功してい


る企業は、皆地域経済を意識して地域の雇用と発展を願いながら仲間意識をもって社長


自ら会社経営をしている方が多いと思います。今こそ都会の企業でも日本の古き良き経営


の手法をもちいる必要があるのかなと思い出してます。


ただ勇気は要ります。人を雇うという事は責任と経費増の矛盾が付きまといますから。



私も43歳、経営者17年となると、正直冷めた人格になっているところはあると思います。


もっと昔のように現場に入り攻めのイケイケ営業のモチベーションになれればなと、いつも


思っています。それができない自分の愚かさが悲しいです。人間楽をすると良くないですね。



さあ、私が現場復帰するのでしょうか?


ただ一人ではできないので誰か人を育てる意味でも若手の人材雇って一緒に営業まわり


しようかなと思いつつ今日はこれまで