そんなこんなで…
やっと初診を迎える事ができた二ヶ月後。


まずは血液検査でホルモン値を見るそうです。この検査の為に、生理中の診察でないといけないみたいです。



そして超音波検査。
膣に棒状の器具を挿入して、お腹の中から子宮や卵巣の様子を診ます。


正直、ものすごーく抵抗があります。何度やっても平気になれません。やっぱりどうやっても恥ずかしいですけど…自分に『これは治療なんだから!我慢!我慢!』と、言い聞かせながらご開帳です。



最初の検査も、たいそう緊張しました。


そんな中…先生が。
『あれ?左の卵巣が腫れてるね。前にも卵巣が腫れてるって言われた事ありますか?』



え…ぇと(-д-;)←緊張
一年前に別の病院で、子宮ガン検診を受けた時に"左の卵巣が腫れてるけど気にする程のものじゃない"って言われました。



先生『んー…これは、気にする程だねぇ…』



いやいや、巧い言葉使えって言ってないし(笑)



通常の卵巣は、親指の先ほどのアーモンドくらいの大きさらしいのですが、私の左卵巣はその4~5倍に腫れているそうです。


そうは言われましたが…どう判断してよいのかわかりません。"排卵すれば腫れが治まるかもしれない"らしいので来月まで経過観察です。



そして翌月も診てもらいましたが、やはり腫れは治まりません。




卵巣嚢腫…いわば【卵巣腫瘍】と言われました。



卵巣…腫瘍…(・ω・)?



が…癌…とか?(゚Д゚)!!ガーン



よくわからないままに"見た感じ大丈夫だと思いますが、念のためMRIを撮ってきて下さい"と言われ、急遽別の病院への紹介状を頂きました。



そこからはネットが頼りです。


卵巣嚢腫、卵巣腫瘍をありとあらゆる方面から検索しまくりました。



【卵巣腫瘍】
卵巣が腫れている状態。卵巣嚢腫ともいう。中身が液体の場合8~9割が良性だが、固体(充実部)がある場合は高い確率で悪性(癌)である。



かなりザックリですが、素人目で判断するにはこんな感じでした。



なーんだ(´・ω・`)
あんま気にする必要もないんだぁー。よかった、よかった!



…でも。MRIって初めてでドキドキしちゃうな。この時には、腫れも治まってたりして!


やっぱり卵巣腫れてると、赤ちゃんできないのかな。どうしてダメなんだろうな?





なんて…普段、風邪ひとつ引かない私は病人になった気分で浮いた気持ちと、不安な気持ちの中で過ごしました。





地元で評判のアートクリニックに通う事にした理由。


①金銭的に余裕がないこと(予算は150万円)。妊娠率が高いと聞いたので、神頼みの一発勝負です。

②ネットの口コミで、看護士や医師が丁寧で優しいという情報を仕入れたこと。

③通える範囲の距離にあること。

④産科が併設ではないこと。



という理由から、戸惑いながらも先ずはお話を聞きに行きました。


人気のある病院な上に、完全予約制なので初診患者は、すぐに予約を入れる事は難しいようです。

主人の名前で予約をして『2人で来て下さい』と言われたので2人で話を聞きにいざ病院へ。


先ずは問診。
前の病院でも聞かれたような問診の内容が並びます。正直言って、噂に聞いていたほどの対応ではありません。受付の女性たちも無表情。

ムッとしたのは…
『本当は奥様も予約して、2人で診察なんですよ。』


予約だなんて、知らねーよ。そんなのダンナの予約ん時に先に言えよ。自分ところの対応の悪さを、患者に注意すんな。

って、思いました。


更に医師の診察では…
今後どのような方針で進めていくのか悩む私たちに…『不妊セミナーも受けてないの?それじゃダメだな。先にお二人でセミナー受けてから来て下さい。』


無知なまま来るなって意味です。"今日は忙しいのにゆっくり話してる暇はないんだよ。治療進める気がないなら帰ってよ"という印象を受けました。

確かにこの病院はアートクリニックなので、他で不妊治療を受けてから転院されて来られる方が多いかもしれません。


でも…こちらだって勇気を出して、不安な中…右も左も分からないままに飛び込んだ世界です。もう少し対応に配慮して頂いてもいいのでは?と、私から見た対応の評価は低いものでした。



そう思いながらもセミナーを受けて、私も診察を受けようと思い予約の電話をしました。


前回、言われていた『できれば生理中に診察を受けて下さい』と言われたのを忠実に守り、生理がきたので早速予約の電話をしました。


まず、電話が通じない。
回線は1つしかないので、ひたすらリダイヤルと通話ボタンを連打です。


やっと電話が通じました。
"初めての診察の予約をお願いします"

『いつがよろしいですか?』

"三日後にお願いします"

『月経が始まってからのご予約でしょうか?』

"はい、そうです"

『三日後はいっぱいですね』

"いつなら空いてますか?"

『20日後なら空いています』

"え?20日後!?次の生理にあたらないんですけど…他は?"

『他では2カ月後なら空いております』

"実は主人が先に診察しておりまして、月経が始まったら予約するようにと言われて電話したのですが、それでも無理でしょうか"

『ええ…そうですね~』

という流れで、初診は2カ月も後に回されてしまいました。


その後の電話対応もプロとは思えない対応で、正直…本当に任せて大丈夫なのか、今後も嫌な思いをしながら治療を続けなければならないのかと不安で仕方ありませんでした。




しばらくの間、辛く悲しい日々を過ごしました。子供を授かる事のできない現実と闘いました。


2カ月後…念のため再び基礎体温表を持って婦人科へ。子宮ガン検診の結果も聞きに行かなきゃならないし、一応…主人が無精子症だということを報告に。


すると先生が言いました。
『え?本当に0なの?そんな事ないと思うよ。ちゃんと調べれば少しくらいいるはずだよ。』



この言葉にどれだけ救われたでしょう。可能性は限りなく0でも、不可能は100ではないのです。何か一筋の希望の光が見えてきた気がしました。


こうなれば…とことん主人を調べてみなければなりません。


主人は地元の大学病院に転院し、精密検査を受けましたが相変わらず精子は1つも見つかりません。


栃木県にある大学病院の高度医療に指定されている特殊な機会で調べてみることにしました。高度医療には保険が利かないものがあるそうです。今回はそれに当てはまりますが…調べるしかないでしょう。



本当に無知は怖いです。
+でも-でも
可能性を知らないのですから。



検査を終えた先生が難しい表情をしていますが…にこやかに話しかけます。


『精子…奇形が3つと正常なものが1つ見つかりましたよ』


私たちは顔を見合わせて喜びました。


『でもね、まだ喜ばないで下さい。』


こういう事です。
精巣からの管が何らかの理由で詰まっていたとすれば…手術で通すことができます。その場合、精子が混ざって出てくるのはありえない事。主人の場合は管は正常でも、精巣機能そのものが異常だったのです。



ね?無知って怖いでしょ。



無精子ではありませんでした。少しでも精子があれば、それは乏精子症と呼ぶそうです。しかし、主人は"極少精子症"と言われました。


顕微受精で妊娠は可能なのでしょうか?


まだまだトンチンカンな質問しかできません。色々と調べました。でも…わからない事だらけです。


地元でいちばん有名な、不妊治療の専門病院に通うことにしたのは、それから間もなくのことです。