娘が弁当箱を洗いながら、今日習った歴史の話をした。
英語なので私は完璧に言い直せないが、とにかく習った歴史はエジプトを中心としたネズミによる感染病で、それはインドや日本にも流行したアジアの感染病だった…みたいな話をしたから、私は「ペスト?」と聞いた。
娘は「ペスト?先生、ペストとは言うてなかった」と言った。

アジアの感染病…
ほなペストちゃうんかな…

私は娘に「先生はエジプトをアジアや言うてた?」と聞いてみた。
エジプトはアフリカ大陸…これは私が中1の時に世界史の先生だったベテランおばあちゃん先生から最初に言われたことだった。
授業が始まる前、先生は必ず地名当てゲームをしてくれた。
列ごとにチームになり、最後まで残ったチームが勝ち。
教科書と共に全員が持っている地図帳で、その日に先生が「今日はアセアンで行こか~」などと言って、そのページに載っている地図からマニアックな地名を先生が言い、児童は必死に探すのである。
これがあるから、私は世界地図を意味なく見ては変な名前の地名などを見て探しておき、万が一先生がそれを言わないかと予習していた程に楽しかった。

その際、私はエジプトがアフリカの右端にあることを知り、先生が「アジアという諸説もあるけれど、エジプトはアフリカ大陸やからね」と言った。
「せやけどトルコは何か知らん、アジア分類なんよ…」という何故未だ私がそれを記憶しているかわからない先生の言葉が残っている。
そのニュアンスから、先生はトルコをアジアとするのは違和感ぎあるように聞こえた。

先生はいつも「ラストエンペラーと黒い雨は、死ぬまでに絶対に見なさい」
と言っていた。
13歳のそんな記憶が残る不思議である。
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