去年の夏、うちの職場にバイトに来ていたがあまりにルーズでクビにした、一歩も動かん女の子がいた。
進学先はマンチェスター大学に決まっていたが、彼氏がニューカッスル大学に行くからと、ニューカッスル大学に行く事にした子であった。
常に売り場から消えるので見つけては売り場に戻るよう指示は出したが、それ以外で話す事はなく、あまりにも逃げ隠れが酷くクビにした。

その子の彼氏のお母さんが、うちのパートさんで、お母さんは常々私に「うちに来てもホンマ何もせ~へん。食べたらそのまま、夕飯出しても片付け手伝いますね、もなく2階に上がるし、シャワールームは髪の毛だらけ、濡れたタオルはベッドの掛け布団に投げたまま、パンも使いきったら使いきったで言うてくるか、たかだか200円やから買ってきたくれといたら助かるものを知らん顔…何回話してもなおらん」と愚痴って来た。

パートさんはうちの仕事とは別に他にも仕事があり、自宅には車椅子のご主人がいて、介護しながら暮らしている。
ご主人は昼間、自分でパンをトーストして食べる事はできるから、昼に自宅に戻らなくて良い。
ただ、1人で出掛けられないため、パンや牛乳は常に補充しておかねばならない。

先日、またこの子が息子と帰宅していた話しになり、私は「あの子、心理学専攻してたんやっけ?」とパートさんに聞いた。
心理学と日本語通訳、フランス語通訳を専攻しているという。

初耳であった。
日本語?
「去年、一回も日本語の事聞かれた事ないわ」と私は言った。
パートさんは「マンガとゲームが好きやから、それで日本語通訳になりたいて言うてだけどね」と言った。
また、「来年、日本の大学に一年だけ交換留学できる話があって、成績優秀な子は行けるらしいけど選考から外されてん、成績足りてないから。それに日本で暮らすん無理やと思うわ、アジア料理やら例えばポーランド料理、ブルガリア料理、インド料理、トルコ料理とか意味わからんて言うて食べへんねん。中華の出前取る時、あの子だけマクドナルドを出前で頼むし」と言った。

まあ、日本にもマクドナルドはあるし、住めばちょいちょい試すんちゃうか…
しかし何が大変て、そんな子をホームステイ先で受け入れる日本人家庭が悲惨であろう。

私がホームステイしていたオーストラリアの家族のお父さんお母さんが、よく言っていた。
「日本人と中国人の子供は何も出来ない。アイロン掛けもシーツを布団に入れ込むことも、特にシャワールームの使い方は酷くて、髪の毛だらけで水滴だらけ。家庭での手伝いが高校生までにちゃんとなされていない」と。
私は社会人になってからホームステイしたので、その点は喜ばれたが、なるほどなと思った。

しかし、あの子の話をパートさんから聞く限り、日本人と中国人だけちゃうやん!家庭教育やん、結局…となる。
パートさん曰く、その子の母親が片付け出来ない人で、前に市から家のごみを捨てる業者が来て片付けされた経緯があると言う。
何や…オカン似なだけやんか…
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