日本から娘が3人のクラスメイトへお土産を買って帰った。
なぜ3人かというと、日本に行く前に旅行土産をくれた子が1人、もう1人は夏休みにお泊り会に行った子が1人、後の1人は家族ぐるみで仲良しの子の合計3人である。
クラスの女子全員に買って帰っても良かったが、今回は娘に「誰に買って帰りたい?」と聞き、その3人の名があがった子だけに限定して買って来た。

月曜日、土産物を学校に持って行った娘であったが、2人の子に皆から見られない場所で渡し終えた時、クラス内のリーダー的存在と言うのか指揮を執りたがると言うのか、幼稚園時代の3歳児よりクラス内の女子の母親らから警戒されている問題女子から「何で私には無いの?」と聞かれた娘は、後の1人のお友達に渡せず1日を終えた。

午後、私が娘をお迎えに行くと、その例の女子から「ちょっと、〇〇ちゃんのお母さん。私は土産をもらってないねんけど、何かくれへん?」と言われた。
私も大人である、「アカン」とは言えない。
腹の底で思う事があっても「じゃあ明日持って来るから、それでよい?」と聞くと、例の女子は「OK」と言った。

翌朝、私は日本から買って来たパインアメや色々な飴を透明の袋に入れ、娘に「これアノ子に渡しなさいね。日本の飴やから」と託した。
そうして昼休み、娘は例の子ともう1人の子にお土産を渡した。
お土産をもらったお友達は「カバンにしまっておくわ。皆に見られたらアカンから。家に帰って包みを開けるのが楽しみ~」と言い、すぐにカバンの底に入れ、ロッカーに収納した。
つまり、この時点で土産を貰った子は、包みを開けない状態でカバンにしまっている。

そうこうして夜7時半ごろになり、このお友達のお母さんからメールが来た。
私も日頃ランチなど行ったり、家を行き来している仲なので親しいのであるが、このお母さんから「学校からそのまま乗馬クラスに行き、家に戻って来てカバンを開けたらお土産が無くなっていて娘が号泣してんねん」と送られて来た。
「確かにカバンの底に入れたというし、それからカバンは帰宅するまで開けてない」と言う。

私はメールを読んで思った。
アノ子やわ・・

2歳半から学校附属の幼稚園に通い始めている生徒は、今尚同じクラスである。
その中に、唯一いた問題児が例の女子である。
(長らくの読者の方は既に知っておられる方も多いはず)
娘が3歳の頃、その子にトイレに閉じ込められ卑劣な言葉を吐かれた事がある。
「先生に言ったらどうなるか分かってるよね?もう口も利かない、アンタなんか私の誕生会にも呼んでやらない」と言われ、3歳の娘は3日間私に黙っていた。

その後も下部的な存在の子に「あの子の頭を石で殴れ」と指示し、うちの娘は被害を受けた事もある。
がしかし、こういう被害はうちの娘だけではなく、クラス全員の女子が年中何かしらで被害を受けてきた。
その都度、保護者はこの子についてを担任に報告してきてはいるが、教師がどの程度両親に伝え、両親がどの程度の危機感を持って子に接して来たかは知るはずもない。
ただ今尚、この子の気まぐれや卑劣な言動、行動で泣く女の子は耐えない。

それでも保護者らは誕生日会やお泊り会には必ずこの子にも声をかけ、招かれざる客であっても普通に対応してきた。
この子のこういった言動行動は、教育者である母親からの愛情欠落である事を誰もが同情しているからこそ、どんな被害を我が子に受けても、のけ者にすることなくやって来た。

私は早い段階から、この子の虚言壁を知っていた。
また、「友達の印」と言い、高額な色ペンなどをうちの娘にくれる事も頻繁にあるが、果たして本当にあの子の持ち物なのかと疑う事も多く、私はそれを見つけるたびに娘に「返しておいで。友達はプレゼントでなるもんじゃない」と言い聞かせてきた。
であるから、常に娘の学校カバンを警戒して見ているようにしている。
時折、現金が入っている事もあったからである。

また、数年前はうちの娘に耳打ちで「明日、おやつ持って来い」と言っているのを目撃した事があり、こうしてクラスメイトに指示して物を持って来させている事も把握していた。
であるから、今回のメールを読んだとき「あの子が盗んだ」と確信していた。

夜1時間ほど私は被害を受けたお母さんとメールでやり取りしていたが、遂に「やっぱ、あの子しか考えられへんから私、あの子の母親にカバンの中を見るようにメールしてみるわ」と言った。
案の定、カバンの中に娘が買って来た日本の文具とキーホルダーがあったという。
やはり、一目を盗みカバンから取って自分のカバンの中に入れていたのである。

私が恐怖を感じたのはここからである。
娘がお友達に渡した土産は、私が包装紙に綺麗に包み、表に「サマンサへ」とマジックペンで大きく書いたものであった。
その包装紙は何処か別の場所で処分し、裸の状態でカバンの中にあった。
という事は、確実にサマンサへのプレゼントと分かった上で盗み、包み紙を剥がし自宅ではない場所で捨て持ち帰っている。
にもかかわらず、本人は母親に「あの子が私のカバンに間違えていれた」と証言している。
母親も「明日持って行かすわ、ゴメンね、間違って持って帰ってしまって」とだけメールで送ってきている。

しかしながら、私の友人は「いやいや、アンタの娘は確信を得て盗んでまっせ」と言いたいが、気まずくなるのを懸念して言いにくいという。
「間違って持って帰った」と「盗んだ」とは全く違う。
確信を得て盗んでいるが、母親はカバンの中には包装紙は無かったと証言、つまり娘が単純に間違ってカバンの中に入れてしまった(自分の物ではないものを入れるのもオカシイが・・・)か、サマンサが間違って入れてしまった、その程度の子供アルアルだと思っている。
友人は「これ以上突っ込んで良いべきか・・・私なら娘に盗んだのか問いただすと思うが、もし娘が一貫して盗んではいないと涙ながらに言ったなら、母親はそれを信用するしかないか・・」と言った。

結局、盗んだ品は問題女子の祖母から友人へ返還されたが、祖母の顔はかなり動揺していた様子から見ても、やはり我が孫娘がお友達のカバンから盗んだというのは分かっているのではないかと推測される。
今後もこの子への警戒は怠らない私である。
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