休みの日に常備総菜を1日中作っている私。
豆のマリネは日持ちするので便利である。
茹でた豆に白ワインビネガーとオリーブオイル、日本から買って来た「真鯛のだし塩」と赤玉ねぎ&パセリを和えて出来上がり。

先日もどなたかがコメントで書いておられたが、イギリスの八百屋やスーパーに売られている野菜の種類が日本に比べてはるかに少ない。
そのため、どうしても同じ野菜でいかに種類を作るかという事になってくる日本人の私であるが、イギリス人はそれで良いから種類が増えない。

義母や義母の妹など昔のイギリス人であるからその典型で、ジャガイモはマッシュポテトで食すのみ、新じゃがは茹でてバターで和えるのみ、玉ねぎは野菜スープを作る時か年1回あるかないかで作るミートソースを作る時に使用、トマトとキュウリ、赤ピーマンは人が来た時に作るサラダに利用、人参はローストディナーの時に茹でて食べる。
とこんな感じで、そもそも日常的に買う野菜は4種類程度である。
今は1人暮らしであるから、そうなのか・・と夫に聞いたら、「子供の頃から夕飯に出て来る野菜はマッシュポテト、人参の茹でた物、茹でたグリンピースだった」と言っていたので、その食べ方に飽きるという事もないのであろうと思う。
イギリスのパブがまさに、その野菜を付け合わせとして未だ継承している。

先日、義母が夕飯時に突然やって来た。
私はその日の朝に八百屋に行ったため、丸ごとのカリフラワーとキャベツ、きのこ数種をキッチンカウンターに置きっぱなしにしていた。
義母は「あなた、本当にキャベツ好きよね。キャベツってハム料理の時しか食べないでしょう?ハム料理だったの、今日?」と聞いて来た。

私は説明するのも無駄かと思い「いや、色々あるんですよ」と言った。
義母は「この数種類のマッシュルームは?」と聞いて来たので、「それはズッキーニやら茄子やらとニンニク風味のマリネにするので・・」と答えたが、「マリネ?」と驚いていた。
こんなに過去、義父と色々食べ歩いていた人であるが、きっとどんなレストランに行ったとしても、おおー!!!この食べ方は!!という事があまり無かったのかも知れない。

半年ほど前から通うようになったパブ&ビストロがここから少し離れた場所にあるが、そこのシェフがヨーロッパ人である為、典型的なパブ料理があまりなく、野菜の食べ方もイギリスパブとはまるで違う発想で出て来る事がある。
だから私と夫は好きなのであるが、義兄と義母は受け入れられない。
アルデンテに茹でた野菜は「固い」というし、多分、見慣れた野菜が見慣れた状態で出て来なかった場合、それを受け入れにくいのだと思う。
パブに勤める友人が言っていたが「斬新なメニューにしたら客はオーダーしないから、結局はメニューを元来の伝統的パブ料理に戻す事になり、新メニューを作るだけ無駄。イギリス人の客はそれを求めていない」と言っていた。

勿論、大都市の都会には若きシェフ達がやっている流行った店があり、そこでは今までにない新メニューが受けていると思うが、こんな田舎都市にはそれも無い。
結局、美味しいモンは近隣諸国に行って食べるしかないのである。

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