去年の記事の続編。
私の夫の父親、つまり私の義父が亡くなったのは6年ほど前の事。
その亡き義父の叔父という人が亡くなり、その叔父には家族がいなかったため、遠い血縁関係にあるうちの夫と兄弟2人に遺産相続の受け取りをしてくれという通達がきた話は書いた。
亡くなった義父には叔父はいないはず。
なぜなら、義父の父親は1人っ子であったからだと義母から聞いた。
しかし、ヨークシャーで亡くなった叔父は確かに遠い血縁関係にある事は弁護士さんが調べたようで、ここに連絡が来たのである。

受取人対象者は4人であった。
うちの夫の3兄弟と、義父の実弟でドイツのバレエ団でバレエダンサーをしていた人(もう亡くなっている)の子供である。
亡き義父と実弟は決別関係にあったため、うちの夫を含む兄弟は誰もドイツに住む身内と会った事はない。
が、とにかくその4人に通達がきた。

しかし、うちの夫は「そんな存在せん親戚の金を貰う話なんか危ない」と言い、ずっと放置したままであった。
また、ドイツに住む夫のいとこも「そんなバカな話は信じない」とし、返信を拒んでいたという。
金に目がくらんだ夫の兄弟2人は、通達が来た翌日に速達で「受け取ります」と返答している。

年末、未だ振り込まれない金に苛立った豪州に住む夫の兄が、この弁護士に直接連絡した。
弁護士は「あなたの3番目の兄弟とドイツの方が放置されているので、お金の配当が出来ないままなんです」と言ったそうで、豪州の兄が催促の電話をうちに何度もかけてきた。

こうして夫は遂に手紙を返信し、何とその亡くなった叔父の遺産が弁護士さんにより小切手で送られて来た。
金額・・・何と1万3千円・・・
何か、丁度エエ金額や思うわ・・
大金が入ると思って豪州の義兄は友人家族も連れてビジネスクラスでタイとカンボジアに旅行に行った。
ハーレーダビッドソンも新車で2台買った。
家の庭にあるジャグジーを売り払い、プールを作った。
大金が入ると思ったから、大金を使った。
ほんでこの金額・・・
しかも豪州の口座に送金されるため、手数料が引かれての金額となる。
あの人・・落胆してるやろか・・・
夫の一番上の兄も、転がり込んで来るであろう遺産で今年はアメリカに1か月旅行に行くつもりでいた。
さぞかし、世の現実を見た事であろう。

人の金はアテにしたらアカン。
そういう事である。
人気ブログランキングへ