数週間前から3度に渡り、国税局から督促状が届くようになった。
中には「4月1日までに支払わねば、停滞金を加算した金額を払ってもらう」との事が書かれてあった。
しかし、1年ほど前に日本領事館からのメールで「国税局を装った偽の督促状が届く詐欺が頻発しいるから気を付けるように」との連絡を受けた事を思い出し、無視を続けてきたのであるが、3通目になり夫が「真相を確かめる」とし、国税局に問い合わせをした。

督促状は本物で、私が去年の税金を支払っていないという事であった。
しかし私は今の会社に勤務して4年、給料から税金が引かれており、これまでに1度も個人的に税金を納めた事も無ければ、税金を払えと来た事もない。
勤務先の上司に「自分で払わなあかん事あるか?」と聞いたが「この30年1回もない」との事であった。
「給料から引かれてるから、自分で払う事ないもん。何かの間違いやで」と言い、念のため本社に確認してくれたが、私の給料からちゃんと税金は引かれている。

過去4年分の給料明細を用意し、国税局に電話をかけた。
まず、この国税局の事務局にいる人がそもそもスコットランド人なのか、全員がスコットランド英語で、私には理解が全くできず、ついには電話の相手が怒り出す始末であった。
生年月日の「デイトオブバース」さえ聞き取れない始末。
オッサンは苛立ち怒鳴り始めたので、私は「すいませんが、私はスコットランド発音がまるで分かりませんので、夫に電話を替わってもらいますが良いでしょうか?」と了解を得、時々私しか答えてはいけない内容などを聞かれる時だけ電話を替わるようにした。

さて夫が「そもそも、何に対する納税ですか?」と聞いた。
オペレーターは「それは私の把握するところではないので知らない」と言った。
夫は「分からん税金に督促状が来るのは怖いでしょ?何に対する税金なのか分からなければ払えるものも払えない」と言った。
オッサンは「パソコン画面上によると、あなたは去年に税金を払っていない、それに対するものだと示されてある」と言った。

夫は「せやから、それは何に対する?」と聞く。
オッサン「知らん」と言う。

夫は「妻はこの4年、同じ会社で働き続け、ずーっと給料から毎回税金が引かれています。手元に明細がありますが、払っていない時期などありませんが、ちゃんと調べてもらえませんか?」と聞いた。
オッサンは「それは調べようがない」と言った。
夫は「ほな、払えん」と言う。
オッサンは「払えないなら、事情を説明する旨をこちらまで送って下さい。そこから検討します」と言った。

夫は「払いたくないんじゃない。正当な理由があって払わなあかんもんは払う。ただ、何の税金かと聞きたいだけや」と言う。
オッサンは「だから、それは知らん」と言う。

結局、オッサンは「払えないという事で、ひとまず保留にしておきます。まず手紙を送って下さい。検討してあなたの奥さんが納税すべき人でないことがハッキリすれば、払わなくて良いという事になります」と言った。
夫は「払わなくて良い人か否か、督促状を出す前に検討してから出すべきじゃないのか?」と言った。
オッサンは「僕が出したんじゃないのでね、そんな事言われましても・・」と言った。

国税局のオペレーターがこのレベルである。
私は結局、意味の分からん税金を納めさせられるのか、それとも「間違いでしたわ、すんません」で終わるのか・・
この国の一体誰がちゃんとしているのだろうか・・・
国家公務員さえヤバいやないかーい!!
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