さて12月に入った。
イギリス人達が「クリスマス会」と称し、更なるアルコールまみれになる夜が続くという月でもある。
12月に入って一発目のクリスマス会は、娘の学校のクラスメイトのママさんが発起人となり開催され、それが金曜の夜であった。

幹事役の母親は、この7月に出産したばかりで未だ完全授乳中であるから、妊娠中から数えるともう1年以上も酒を飲んでいない事になる。
「今日は飲むで~!!!」と既に集合時間7時の時点でワイン1本を飲んできた甲斐あって、もうほろ酔いであった。

医者である夫のブラックカードをボディスーツの下に忍ばせ、「私から皆に1杯づつおごるわ~」と言い、飲み物をバーカウンターにオーダーしに行ったのは良いが、ボーイが持って来たのは1人2本の白ワインであった・・



今回18人が参加した。×2本となると・・・・支払い請求大丈夫やろか・・
「ブラックカードの人やからエエんちゃう?」と横のママさんが言ったので、何だか皆はそのまま「じゃあ遠慮なく・・」と言う事で、1人2本をグイグイ飲み始める。
しかしながら、欧米人とは実に酒に強く、こういう場面においてのメリハリと言うのか、「飲むときは酔うてナンボや!!」精神が羨ましくもある。

宴は1時まで続き、幹事は履いて来たハイヒールをどこかで脱いで無くし、ドレスも脱いでしまったままで、結局泥酔状態にあった時はボディスーツ姿に素足であった。
がしかし、ブラックカードだけはガチガチのボディスーツの下にあったので、無くさずに済んだ。

私は最初、このパーティに行くのを拒んだ。
英語力に不安もあるし、実際に分からない会話も多々あり、そこは愛想笑いで誤魔化す演技力を見せねばならないのが面倒である。
がしかし、行って良かったと思った。
私がタイ人の母親と間違われ、娘も間違われた話もしたし、それが笑い話となったし、何より互いに酒が入って意味不明ダンスで泥酔した記憶だけが残り、楽しい時間だけが刻まれた。

小さな村の小さな小学校で交わす交流は、私の助けにもなるのだと思うと、声をかけてもらえた事が有難いと思えた夜なのである。

人気ブログランキングへ