友人が勤めるパブレストランへ食事に行った。
カーライルのパブとは違い、友人が勤めるパブのあるエリアは湖水地方に近いからか、パブの料理のレベルが高く、味も見た目も店内の清掃具合に至るまで、カーライルと比にならない。
我が家から車で25分ほどかかるが、行く価値ありである。

私達は6名で座っていたのであるが、隣テーブルに大人4人が遅れて座った。
4人とも塩漬けの豚肉を更に長時間かけて茹で、それを焼いたものをオーダーしたのであるが、そのうちの1人のオッサンが「焼き過ぎるくらいに焼いて持って来て」と言った。
続いて他の3人も「同じく」と言った。
出た・・肉汁嫌いで肉好き英国人・・

ウエイトレスが「数時間かけて茹で、更にそこから焼いていますので、生焼けになっている事は絶対に無いですよ」と説明。
客は「知っているよ、そんな事」と言った。

ウエイトレスが「焦げるほどに焼くと肉汁が無くなってしまい、パサパサになりますけどね~、良いですか?」と聞く。
客は「とにかく、完全に火が入るまで焼いて持って来て」と言った。

その料理はそもそも、既に茹でてある。
絶妙な炙り具合で食べるからこそ、肉汁が美味しいのであるが、それは要らんと言う。

しばらくして出てきたその肉は完全に反り返り、端部分が焦げ焦げである。
美味いハズが無い・・
と思っていたら、ウエイトレスに「マヨネーズ4人分持って来て!!」と言った。

持って来た1人に1つのマヨネーズを、ベッタリとその肉に塗る。
マヨネーズの厚みは1センチ以上あるであろう。
それを食し、ご満悦。
結局、味はマヨネーズじゃないのか・・
シェフが時間をかけて下処理し、絶妙に残した塩味の工程は無意味で、味も肉汁も無い。

しばらくしてウエイトレスが「料理はどうですか?」と聞きに来た。
4人は「まあまあ・・」的な事を言う。
マヨネーズが無ければ喉を通らぬほど焼いたなら、そら「まあまあ」やわな・・

と自分の前を見ると、向かいに座ってチキンを食す義母も又、マヨネーズを塗っていた・・

人気ブログランキングへ