我が家から車で10分の所に暮らす義母の家には、マンチェスターやスコットランドから友人がよく泊りに来てくれる。
これは非常に有難い。
仕事と子供の稽古事の合間を見て、義母を週1で連れ出さなくて済むから、非常に助かるのである。

しかし困るのは、私に「いつ、誰が来る」と言わないまま、私がその人に会う、もしくは食事を共にすることを勝手に決めている事である。当たり前に私は暇だと思われているが、仕事と子供のお稽古事の送り迎えで、1週間は7日が全て埋まってしまう私には、これが非常に困るわけである。

昨日も「明日から○○が来る」と電話で言ってきた。
「だから明日の夜はラザニアにしようと思う」と言う義母。
あら、珍しく料理しはるんやね・・と思いきや、「ラザニアで良い?簡単でしょう?ミンチは私が買っておくわ」と言う。

おっと・・・ミンチは・・「は」と言うことは、アンタ作らへんのかい!!
いやいや、私仕事やがな。
しゃーない・・・ミンチはたまたま家にあったので、今日のうちに作り、出勤前に義母に持って行く予定。
こんな時、速攻で作れるのが、圧力鍋で作るミートソースである。
わずか8分、肉がふっくらと仕上がり、鍋で作るより美味い。

イギリスに住んで以来、いつも思う事がある。
それは何かにつけ、ラザニアが出される事である。
おもてなし料理と言えばラザニア、御馳走と言えばラザニアみたいな感があり、これが頻繁に出される。

義母が客人を迎える時の初日のご飯は、まずもってラザニア。
友人の実家に年1行くが、ここでも必ず初日の夕飯はラザニア。
義母の友人夫婦の所に年1行くが、ここでも100%ラザニアである。

長男夫婦が作るパーティ料理と言えばラザニア。
友人宅の夕食会も、必ずラザニアである。
イギリス人はラザニアが好きなのだろうか・・その割に、ホワイトソースやミートソースは瓶詰め使用やけども・・

去年、義母が1人で豪州に住む息子夫婦に会いに行った。
義母がイギリスに帰国し、私に言った。
「次男の嫁の実家に夕飯に呼ばれた時もラザニア、長男の嫁の実家に招かれた時も(嫁2人は豪州の同じ都市の出身であるから)ラザニア、次男の嫁の友人宅に呼ばれた時もラザニア、オーストラリアではおもてなし料理はラザニアしか知らないのかしら?」と。

いやいや・・アンタもやがな!!
在英10年、「またラザニアかい!!」と100万回思ったわ!!

以下、圧力鍋で作る「ミートソース」




①圧力鍋にオリーブ油を入れ、玉ねぎ2個、セロリ2本、人参2本、ニンニク2片を全てみじん切りにし炒める。(フードプロセッサーがあれば速攻です)
②細かくしたベーコン1パックとミンチ800gを加え、具材をしっかり混ぜる。
③ホールトマト缶2個を手でつぶしながら入れ、チキンコンソメ2個とビーフストッック1個、スモークパプリカ(大さじ1)、乾燥ハーブ(大さじ1)、オールスパイス(小さじ1)、水(トマト缶1個分)、あればウスターソースとバルサミコ酢を加え、低圧で8分。
④圧が下がったらフタを開け、水気を飛ばしながらケチャップを大さじ5加えながら、好きな固さに仕上げる。

義母宅にも未使用の圧力鍋があり、何度「簡単やで。材料放り込むだけやで」と言うても、買ったときのラベルが付いたままである。
やる気無し。

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