先週の金曜日から息子が再び41度の熱を出し、大変であった。
病院に行っても言われる事は同じで、特に何の検査も無ければ「流行病」と言われるのは分かっていたので、熱さましを飲ませながらの対応となった。

まあ、何とか1週間が過ぎ、8日目にして初めて食事を取ってくれるようになり、私も昨日は久々6時間の睡眠を取る事が出来たので、一安心と言うべきか。

娘のバレエ学校で顔見知りになったお母さんから、「仕事の立ち上げに協力して欲しい」と言われていた私。
話によると、フードコーディネーターらしき内容を立ち上げるとの事であったが、何分、私の英語力であるため、これも100%理解したわけではなかった。

息子がこんな状態だったため、義母の助けも借りる事は出来ず、夫も自分の勤務先の校長がストレスを理由に半年の療養休暇を取った為、校長職を引き受けなければならず、連日の帰宅は夜の9時を過ぎているため、協力出来ないままであった。

そんな折、この顔見知りのお母さんからメールで「玄関に袋をかけておいたから、見ておいて」とのメッセージが入った。
表玄関にはビニール袋がかけてあった。

中には2種類の粉が入った容器と紙が数枚入ってあった。
どうやら、この2種の粉は「イタリアン味」と「インド味」に分かれていて、これを材料に混ぜて炒め煮にすると、何のコツも無く、料理が出来ない人でもあっと言う間に美味しいイタリアンとインド料理が出来るという、魔法のスパイスらしかった。
このオリジナルの粉を使い、今後は料理研究家として活躍を目指しているようである。

ちょうど今夜は、私の中で、まあまあ人に満を持して食べさせられるレシピで作った「ほうれん草インドカレー」を作った所であったから、この魔法の「インド味」の粉使い、紙に書かれてあった通りの手順で「チキンと野菜のカレー」も作ってみる事にした。

手順は凄い。
フライパンに鶏肉と野菜、粉と水、チキンブイヨンを加え、10分煮たら完成。
まさに料理ベタ&嫌いな人にも、これなら手軽に作れる魔法の粉かも知れないと思った。
味はかなりマイルドであるが、「美味しいか不味いか?」と聞かれれば、「美味しい」と答えられる。

がしかし、インドカレーをスパイス数種で作る私には、あまりにも単調な味であった。
というのも、この粉に恐らくターメリックとガラムマサラ、カレーパウダー程度しか入っていない味であるため、結局、旨味はチキンブイヨンの味になっているのが食べてみてよく分かる。

夫に食べさせてみたが、「美味しいのは美味しいが、手間暇かけた味には程遠い。カレー風味なだけやな」と言う。
まさに私も思った、「インド味」は「カレー味」になっているだけの事であった。

がしかし、「感想と改善点を教えて!」と言われているので、どう書いて良いのか困っている。
プライドの高い人であるし、料理には絶対の自信を持っている人に「カレー味なだけ」とは書けない。
かと言って、彼女のビジネス成功の為には、本当の事を言うべきである。

感想分と改善点を彼女を傷付けぬよう、どう書くべきか・・・と悩みながら考えたが、そもそも、「料理研究家」が魔法の粉を使って料理すんのか?と言う事である。
どんな料理にも、「この粉!!」みたいなのが定義付けられると、結局、どの料理も同じ味になるのであって、それは「研究家」や「フードコーディネーター」になんのか?と疑問に思った次第である。

今後は「インド味」と「イタリア味」」に加え、「中華味」や「スペイン味」も加わるらしいが、要するに「粉研究家」ちゃうんか・・・と密かに思いながら、この味付け屋のビジネス成功を祈るのみ。

まあ、料理をしない女が多い欧米にはヒットするかも知れないが、「中華味」は間違いなく「ウエイパー」に勝モンは無いと思う私なのである。

人気ブログランキングへ