10月になると、ラジオやTVで流れるCMがある。
それが(例えばコレ↓)である。



クリスマスに貧困を理由にプレゼントが貰えない子供達の為、靴箱に気持ちだけのプレゼントを詰め、寄付してくださいというものである。
これが世界の子供達に届けられるのである。

今回、娘も学校からの要請で、靴箱にプレゼントを持参する事になった。
玩具や衣類、未使用の歯ブラシ&歯磨き粉、石鹸やシャンプー、靴や玩具。
うちの娘も今年から学校に上がり、自分が大事に使っていた衣類とぬいぐるみ、未使用の歯ブラシと歯磨き粉、未使用のノートと色ペン、お菓子、ヘアブラシ、ヘアピンなどを詰めた。


映像の中の子供達が見せる喜びの笑顔は、何とも美しい。
私はキリスト教徒でもなく、強い仏教徒でもない、いわゆるありがちな日本人である。
縁あってイギリスに嫁に来てからは、嫁ぎ先の家庭に合わせてクリスマス当日に家族と食事はするが、じゃあキリスト教なのかと言われば違う。
がしかし、こういう活動に1つのプレゼントを託し、世界の何処かでプレゼントを喜んでくれる子供に手渡される事は、送る側の子供にとっても、幼き頃から慈善に携わるよいキッカケとなるに違いない。

このボランティア活動には、アンチキリスト教の方々の様々な意見もあるみたいであるが、しかし単純に年1度のプレゼントを貰える事を楽しみにしている子供達に届けられるのならば、ここは1つ宗教うんぬん語るのを止め、彼らの笑顔を見ようじゃないかと思わされるのである。

カーライルで仲良くしている友人は、毎年クリスマスになるとパンやケーキ、ジャムやチーズを届けてくれる。
全て手作りである。
農家の家庭に育った彼女は、「これが昔からの本当のクリスマスだからね」と言う。
日頃貧しくても、クリスマスという1日だけは食事にありつき、誰もが幸福を感じる時間を共有しようというのが本来の意味だと彼女は教えてくれた。
だから今も、送り合うのは香水などではなく、食べ物なんだと言う。

以来、キリストを信じていなくとも、クリスマスという日を温かく過ごせるようになったのは、彼女のおかげかもしれない。

そう考えると若かりし頃、モデルの友人が「クリスマスに赤坂プリンスを予約していない男とは付き合う価値がない」などホザいていたが、あの女はプレゼントの価値など分かっていなかったのだろうと思う。
もう付き合いは無いが、玉の輿に乗れたのだろうか・・。

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