土と共に

さて今年、義母から頂いたクリスマスプレゼントは、何とビニールハウスであった。
私が今年、義母の家のビニールハウスを９９％「しそ」で埋め尽くしてしまったから、トマトやズッキーニが育てられなかった義母。
ちょっとスンマセン・・

今年、義母から「土いじりをしていると、心が落ち着くでしょう？」と言われた事がある。
時を同じくして、「しそ」の事をブログに何度か書いていたのであるが、コメントを下さった方の中にも「土いじりは心が落ち着きますからね」とあった。
その時は「へ～」くらいに受け取っていたのであるが、自分が「しそ」を熱心に手入れしていると、気がつけば２時間ほど経過。

８０年代ポップスを口ずさんだりしている自分に気がつき、「あー！！何かこれ・・心が無になるやんか！！」と気がついた。
普段の生活の中で「無」になる事がほとんどなかった私にとって、この土いじりは意外に楽しいストレス発散となる事に気がついた。

義母は２０歳で結婚、家系の格差から姑にいじめられ続けて来た。
２０代で子供を亡くし、３０代で父親を、４０代で母親と親友を亡くした義母。
その後、自分が白血病である事を知らされる。
泣いても泣いても止まらない涙を誰かに向ける事はなく、「そんな時は夜中でもパジャマのままビニールハウスで野菜の手入れをしていると、気がつけば涙が止まったの」と語ってくれた義母。

「あなたのホームシックが少しでも癒されれば・・と思ってね。来年もしそ作り頑張ってね」と言い、ビニールハウスを頂いた。
この人も苦労の人。
時にキー！！！となる事はあるけれど、義母の支えになれれば、それが義父や義母から受けた愛情の恩返しになるだろうかと信じるしかない。

しかし義母・・安物を買う人ではない故に、「ちょっと値段の高いの買ったの」と言ったが、そのデカさたるや、うちの庭のかなりの面積を占める事には気がついていない。
さて・・どうするか・・・。